艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
今回は最終的な見直しと並行して、舷梯や係船桁、スクリューなどの取り付けをご紹介します。
通算第29回目となる今回が、製作記の最終回となります。
舷梯の製作
まずは舷梯の製作です。
使用パーツはKAモデルのもので、カタパルトやクレーンが用意されたエッチング板に左右両舷2基ぶんが用意されていました。
このようなエッチングは、組み立て後に踏板部分を塗り分けるのは難しいので、切り出し前に予め基本部分の塗装を済ませておきました。
組み立て後の舷梯と係船桁の様子。係船桁には、金具の部分を除いてウッドブラウン塗装としました。
組み立てを終えた舷梯は、後部艦橋の左右に取り付けました。
今回のようなフルハルモデルのミュージアムモデル仕立ての作品においては、舷梯は船のメカニズムを魅力的に見せる効果に一役買ってくれます。
艦尾の艦銘板
艦尾の艦銘板は、キットではデカールで表現するように指定されていましたが、KAモデルのパーツにはエッチング銘板が付属していたので、そちらを使用しました。
取り付け後の艦銘板。
真鍮の地金の色を生かす方法もあったのですが、今回はお客さまからご提供いただいた資料に合わせ、黒塗装で仕上げています。
最終見直し
この段階で、船体や構造物全体にUVカットクリアーを吹き重ねてコーティングを行うのですが、最後にキットとエッチングの説明書にもう一度、目を通し、作業の抜けがないかの確認を行いました。
結果、後部艦橋のガフ等の一部に未使用パーツがありましたので、改めてパーツの差し替えを行っています。
空中線はメタルリギングによるもので、こちらもお客さま提供の資料を参考に、ほぼ忠実な再現としました。
最後にスクリューと旗、探照灯や艦載機を取り付け、1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』は完成となります。
次回は、いよいよ完成写真のご紹介となります。