艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
小口径砲群の製作を無事に完了しましたので、今回は探照灯と光学機器類、射撃管制装置の製作をご紹介します。
探照灯の製作
まずは探照灯の製作からです。
これはキットのランナーパーツを切り出した様子です。
『BB-39 アリゾナ』には(日本海軍戦艦と同様に)90cmと60cmの探照灯が搭載されています。(画像は90cm探照灯)
これは90cm探照灯に使用するエッチング――。
ディテールアップには、今回もKAモデルのパーツをメインに使用しました。
探照灯架台は赤丸印のモールドの一部を削り取り、エッチングを箱型に曲げたものに切り替えます。
エッチングパーツによるディテールアップを完了した、90cm探照灯。
レンズは(塗装の際に塗り残さなくてはいけない部分なので)接着を後回しとしています。
固定リングは個別に塗り分けを行いました。
画像上側は60cm探照灯のキットパーツとエッチング、そして下側は組み立て後の様子です。
こちらの探照灯も90cmのものと同様に、(塗装工程を考えて)パーツの一部は後付けとしました。
測距儀の製作
続いては測距儀の製作です。
これは、後部マスト中段部に備わる3.6メートル測距儀です。
赤丸部分の保護シャッターと後部の扉のモールドを切削し、エッチングに切り替えました。
こちらは、少し大型の6メートル測距儀で、前部艦橋基部に備わる装備です。
ディテールアップ内容は3.6m測距儀とほぼ同じですが、下面の開口部を塞ぐためのエッチングと、ラダー状の補強材が用意されていたので追加しました。
Mark19射撃管制装置の製作
最後は、Mark19射撃管制装置です。
このパーツはスライド金型で一体成型されており、繊細なモールドが上下左右の5面に施されていました。
ですが、これらのディテールも今回はエッチングに切り替えるため、側面をメインにモールドの切削を行いました。
各ディテールのエッチングへの切り替えと、追加パーツの取り付けを終えたMark19射撃管制装置。
水密扉のエッチングは「開け放した状態を前提とした構成」になっていたため、枠と本体をいちど切り分けてから接着しなおしました。