艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦「大和」を製作中です。
今回は、主に錨鎖甲板と係留作業甲板周りのディテールアップをご紹介します。
航空作業甲板後端部にはYXモデル製の3Dプリントパーツを取り付け
これは、航空作業甲板後端部に取り付けるYXモデル製の3Dプリントパーツで、左右がYXN350-028「大和型戦艦 爆風除けカバー」で、中央がYXN350-026「大和型戦艦 射出指揮所」です。
取り付け後の様子。
カバーの裏側にはリベットがモールドされ、射出指揮所の内部には伝声管まで再現される拘り様です。
また、(この写真では隠れて見えませんが)艦尾の起重機アームの支柱もYXモデルのパーツに交換しています。
管制ハンドルと巻き込み回転機をYXモデルのパーツに植え替え
続いて、地味ながらもディテールアップ効果の高いパーツ、YXN350-027「大和型戦艦 制御ハンドル&ブレーキ」を取り付けます。
写真内の緑の丸印内が艦尾クレーン用の管制ハンドルで、赤丸内は巻き込み回転機です。
どちらもキットパーツからモールドを削り取り、上記のYXモデルパーツに植え替えました。
艦首と艦尾のキャプスタンもYXモデルのパーツで
艦首と艦尾のキャプスタンも、YXモデルのパーツYXN350-039「大和型戦艦 キャプスタン」を使用しました。
向かって左側が艦首用で、右側が艦尾用です。
取り付け後の様子。艦首側はベースも一体となっており、ローラーの差し込み口も立体感のある造形となっています。
ボラードには鎌倉模型工房の真鍮挽物パーツを使用し、ケーブルホルダーはGenuine modelの「日本海軍大型艦用甲板艤装品セット」に付属のレジンパーツに切り替えました。
錨鎖の取り付け
続いては錨鎖です。
これは、YXモデルのYX350-1「1/350スケール θ型アンカーチェーン 全長105mm」です。
スタッドが再現されている点が嬉しいこのパーツですが、再販の際に長さが短くなってしまったので、今回は2本用意しました。
タミヤキットの錨は長いシャンクが再現されているため、実艦同様のメカニズムが楽しめます。
錨とチェーンを接合するためのエッチングも用意されており、抜群のリアリティです。
錨鎖は接着剤で固定すると見た目を悪くしてしまいますので、薄めたクリアーを吹いて固着させます。
艦首錨甲板はポントスモデルパーツをはじめとして、YXモデルと鎌倉模型工房、Genuine modelなどの各種ディテールアップパーツがひきめき、非常に豪華な仕上げとなりました。
艦首周りはこのあと、チェーンストッパーや旗竿、手すりなどを追加して仕上げていきます。