艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700航空母艦「瑞鶴」のマリアナ沖海戦時を製作しています。
今回は汚し塗装と、対空兵装やマスト、張り線等を取り付けした様子をご紹介いたします。
各スポンソンに射界制限枠を取り付け
前回ご紹介した高角砲を取り付けるにあたり、各スポンソンに射界制限枠を取り付けました。
赤丸印内の制限枠と、緑の丸印内の旗竿は、いずれも真鍮線による自作です。
強めの汚し塗装
今回は、お客さまから強めの汚し塗装をご用命いただきましたので、タミヤのスミ入れ塗料のブラックとグレーを1/1で調合したもので全体にウォッシングを行いました。
こうすることで木甲板部も若干グレートーンに落ち着き、チーク材の古びたイメージに近づけることができます。
一方、舷側は主にブラックのスミ入れ塗料で縦方法にウォッシングを行い、水垢汚れを表現しました。
また、主錨や汚水捨管、ボラードやフェアリーダー直下には、GSIクレオスのMr.ウェザリングカラーの「ラストオレンジ」で錆汚れも追加しています。
煙突後方の煤煙汚れは、エアブラシのフリーハンドによるボカし塗装です。
マストは純正エッチングに付属のパーツを使用
マストは純正エッチングに付属のパーツをそのまま使用しました。
フジミのパーツは部品点数、ディテールともに充分な仕上がりです。
飛行甲板上の着艦制動策は純正の木製甲板シールに付属のエッチングを使用
飛行甲板上の着艦制動策はモールド表現されていないため、純正の木製甲板シールに付属のエッチングを使用しました。
制止策の方はモールドがあるため、エッチングへの切り替えにあたって、予め削り落としておきました。
25mm三連装機銃はナノドレッドシリーズのパーツに交換
25mm三連装機銃は、ファインモールド製のナノドレッドシリーズのパーツに交換しました。
今回使用したのは防盾付きのもので、銃身を黒、銃座を外舷色に、それぞれ塗り分けました。
対空兵装とマストを取り付けて張り線を追加した様子
対空兵装とマストを取り付け、張り線を追加した様子。
なお、写真には写っていませんが、機銃射撃指揮装置と探照灯にも、ナノドレッドパーツを使用しています。
艦橋周りの様子。
張り線材にはモデルカステンのメタルリギング0.1号を使用し、防空指揮所にはナノドレッドの双眼望遠鏡を取り付けました。
次回は、製作記の最終回です。