艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700航空母艦「瑞鶴」のマリアナ沖海戦時を製作しています。
今回からは、飛行甲板の塗り分けをご紹介します。
塗り分けにはマスキングシートを使用
製作記の冒頭でもご紹介した、モデルファクトリーハイギヤードの甲板塗装用マスキングシートを飛行甲板の塗り分けに使用します。
「マリアナ沖海戦」時の状態とするため、迷彩用ではなく、通常塗装用のシートを用意しました。
甲板塗装用マスキングシートは以下のリンク先にて販売中です。
木甲板部から塗装開始
塗装順は、まず木甲板部から始めます。
木甲板色の下地には、イエロー系やブラウン系などの選択肢も考えられますが、私は最近ではガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ フレッシュ」を愛用しています。
続いて、基本色となるMr.カラー44「タン」を塗り重ねました。
フレッシュの下地も相まって、発色は明るめです。
軽くウォッシングします
木甲板色の仕上げとして、タミヤの「スミ入れ塗料(ブラウン)」で軽くウォッシングを行いました。
ビンの蓋に付属している細筆は使用せず、使い古した平筆で、あえて筆ムラを出すように縦方向に塗っていきます。
ペトロールで筆ムラを強調
最後に、「ペトロール」を含ませた筆で縦方向になぞり、筆ムラを強調させました。
このあと、艶消しクリアーを軽く吹いて、外舷色の塗装に進みます。
外舷色との塗り分けにモデルファクトリーハイギヤードの甲板塗装用マスキングシートを使用
外舷色との塗り分けには、モデルファクトリーハイギヤードの甲板塗装用マスキングシートを使用しました。
これは、木甲板部の塗り分け用のシートの不要な部分を取り除いた様子です。
このシートは、フジミキット用に専用設計されているので、貼り付けるだけで甲板のマスキングが簡単かつ美しく決まります。
続いては外舷色の塗装に移りますが、この時点でシートの端の部分をメインに軽く艶消しクリアーを吹き、「にじみ止め」を済ませておきました。
外舷色の下地には「サーフェイサーエヴォ ブラック」を使用
外舷色の下地には、「サーフェイサーエヴォ ブラック」を使用しました。
事前に黒を吹いてプラ地をしっかりと隠蔽することで光の透過を防止し、木甲板部との発色を際立たせる効果があります。
外舷色はMr.カラー32「軍艦色2」で
続いては外舷色ですが、これは定番のMr.カラー32「軍艦色2」で仕上げました。
木甲板部用のマスキングを剥がした様子。
無塗装状態と比較すると、かなり華やかな印象になりました。
次回は、白線などの表示類の塗り分けをご紹介します。