艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
「EA-6B」プラウラーに続いて製作するのは、対潜哨戒機の「S-3Bバイキング」です。これらはランナー1枚につき2機ぶんのパーツが用意されており、計8機を製作します。
ランナーパーツを切り出し、ゲート処理を終えた様子。主翼下のエンジンが別パーツになっている点が特徴で、脚パーツは(前後ともエッチングに換えるため)今回は使用しません。
そして、これがビッグブルーボーイのエッチング。写真左が機首側の脚、中央が胴体下部の脚、右側がエンジンのインテークです。
エッチングを折り曲げ、取り付け箇所に応じた形状とした様子。胴体下部の脚の構造は特に複雑で、折り曲げ箇所は13カ所にのぼりました。また、説明書も解説が少々雑でしたので、実機の構造と取り付け部の形状を何度も確認しながら修正を繰り返しました。
脚パーツの取り付け後の機体下面のクローズアップ。キットパーツ側の取付穴を活かした構成になっているため、基部の強度は充分ですが、ダンパー付近はかなり繊細なので、取り扱いには細心の注意が必要となりました。
エンジンのインテークは、カバーと内部パーツを重ねて奥行きを出す構成です。キットパーツは前面ディテールが省略されているので、ディテールバランスの向上に役立ちました。
エンジンの取り付けを終えた、1/700対潜哨戒機「S-3B バイキング」。足回りのエッチング化も相まって、下面ディテールも非常に充実したものとなりました。
最後に垂直尾翼を取り付ければ、組み立てとディテールアップも概ね完了です。
8機揃った「S-3B バイキング」。現在の米空母はマルチロール機が主流ですが、「S-3B」や「EA-6B」といった、役割に応じた機種が並ぶ様子は非常に魅力的です。
艦載機製作はまだまだ序盤。次回は1/700早期警戒機「E-2C ホークアイ」の製作をご紹介します。