月刊「MODEL Art 2022年2月号」掲載作例
2022年1月26日発売のモデルアート社出版「MODEL Art 2022年2月号」掲載作例、1/350航空母艦「大鳳」の製作記事後編と完成写真の紹介です。
本号では主に完成写真を紹介しております。艦載機はキット付属のものだけでは機数が少なかったので、ハセガワの後期型艦載機セットを使用して補填しております。
艦橋周りのクローズアップ。このキットは飛行甲板に目立つ継ぎ目がでるので、工程記事においてはそれらの処理や木甲板の板目の塗り分けなども詳細に解説しております。
艦尾周りの様子。フルハルモデルならではのスクリュー&舵の表現も見どころです。
純正エッチングパーツは、飛行甲板裏側のガーダー&ビームも表現していて、見応えがあります。大鳳はエンクローズドバウであることから、エッチングの組み込みは艦尾側のみとしました。
工程記事の後編を掲載(前編は前号掲載)
製作記の後編は、武装や甲板周りの処理について解説しました。これは長10cm高角砲のクローズアップで、ベリーファイアの純正パーツには砲身などの挽物部品も含まれています。
飛行甲板の裏側のディテールも純正エッチングパーツによるものです。ここは左右非対称となっているのですが、パーツの切り込みや説明書の指示に間違いが多かったので、細かく分割しつつ組み立て直し、なんとか形にしました。
飛行甲板の白線標示などの塗り分けには、当工房モデルファクトリーハイギヤードが新開発した専用マスキングシートを使用しました。キット側の指定とは多少異なる塗り分けですが、大鳳のイメージと言えば、この塗り分けがしっくりきます。
航空母艦「大鳳」の飛行甲板は(強度甲板であることから)伸縮接手がなく、ディテール的に間延びしてしまいがちでしたので、久しぶりに板目ごとの塗り分けを行いました。
艦載機もキットの入数が少ないので、ハセガワ製で補填するなど「密度を上げるための仕掛け」が欠かせませんでした。