2023年12月現在、業務の方は「艦船模型スペシャルNo91」の作例製作に集中しているため、ストック記事のカーモデル製作記をご紹介しております。
今回は、ボディパネルの塗装やデカール貼りと同時に進めたタイヤ&ホイールの処理をご紹介します。
これはキットに付属しているメッキホイール。フジミのフェラーリキットとしては、かなり優秀なプロポーションで、そのまま付けるだけでも「らしく」仕上がってくれますが、今回はレース仕様ということで、ひと手間を加えました。
ホイールを白塗装とするべく、漂白剤でメッキを落としたところ、なんと下地は赤成形でした。
赤成形のプラスチックは、塗装後に染料が染み出して上塗りを犯してしまうことがあるので厄介です。そのために、わざわざ白成型ボディを取り寄せたのですが、ここで思わぬ罠にハマりました。
染み出しを防ぐ方法としては、下地にシルバーを吹く方法があるのですが「それだけで確実に上手くいく!」とは言えず、少々危険な掛けとなります。とはいえ、何もしないワケにもいかないので「ええい! ままよ!」という気持ちで「シルバーサフ→ファンデーションホワイト」の順に重ねたところ――、
なんとか染み出しを封印することに成功しました。(クリアーを吹いたのち、1か月程度経過しても問題ないので恐らく大丈夫です)タイヤデカールのコーティングには、タミヤのスイーツデコ用の艶消しニスを使用しました。
タイヤとホイールの上にボディを仮載せした様子。ようやく、GTカーらしさが出てきました。
タイヤ&ホイールと同時進行のボディの方は、クリアーを1週間程度感想させたのちに2000番のバフレックス(業務用サンドペーパー)で中研ぎし、再びクリアーを重ねて更に1週間置きます。
1週間後にコンパウンドで軽く研ぎだしたのち、ウインドウモールとヘッドライトハウジング、チンスポイラーなどを塗り分けました。
塗り分けを終えた「F40LM」のフロントマスク。やはり、細部に黒が入ると引き締まります。
リアウイングは、エンドプレートと中央部のステーにエッチングパーツが用意されています。固定はゼリー状瞬間接着剤で仮止めののち、液状瞬間接着剤を流し込みました。
タイヤデカールを貼っていて気付いたのですが、「アルディクス【PILOT】レーシング」が採用していたタイヤは「ミシュラン【PILOT】」でした。
フランスチームだけに、ある意味、当然のチョイスだとは思うのですが、ブランド名の一致は、お互いの企業のPRにも役立ったのではないか、と思います。