艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
長きに渡った製作記も、今回がついに最終回です。前回までに組み立てを終えた艦橋にまず床面塗装を施し、マスキングしてから外舷色を重ねました。
塗り分けが完了し、デカール貼り付けを終えた状態。私としては珍しく、今回は手すりやブルワークなどを全て取り付けた状態で塗り分けました。
レーダーなどの小物類を取り付けた様子。これらは主にキットパーツを使用し、個別に塗り分けてから後付けしました。エッチング艦橋の天蓋には、パーツやマストの取り付け位置は一切示されていないので、位置はキット付属の平面図を参照しました。
艦橋の基本部分ができた段階で、船体への接着もおこないました。基部はエッチングの薄板構造なので、出来る限り強固に接着しています。
その他の装備品として、ファイブスターモデルのセットに付属している3次元レーダー「AN/SPS-48」を組み立てます。
このパーツも他のレーダーと同様に、組み立て説明はなかったので実物形状をチェックしつつ組みました。
そして、こちらは対水上捜索用の「AN/SPS-67」で、旋回軸は0.6mm径のプラ丸棒で自作しました。
マストには各種レーダー&アンテナとレドームを取り付け、エッチングを組んだ「AN/SPS-48」「AN/SPS-67」(と、キットパーツの航空管制レーダー「AN/SPN-43B」)も、個別に塗装して接着しました。
マストは重量があるうえ、金属パーツ同士の接着で強度を保ちにくいので、慎重に接着しました。接着位置は、左右両舷の旗格納箱の中心位置に来るように調整しています。
最後にメタルリギングの空中線と旗を取り付け、艶消しクリアーでコートすれば1/700航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」はようやくの完成となります。
作業中盤あたりには「本当にコレ、完成するのか?」と不安になるほどに苦心した、1/700「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」が、ようやく完成しました。作業中は説明書の不備やパーツのフィッティングの問題が常に絶えず、当工房開設以来随一の難事業となりましたが、無事完成とすることができ、安堵しています。(次回から、前後二回に分けて完成写真をご紹介します)