本日は当工房代表、渡辺真郎が所属する模型サークル「奈良模型愛好会」の展示会の終了報告です。
3月16日~翌17日にかけまして、毎年恒例となる「奈良模型愛好会 春展」が開催されました。場所はいつものように、近鉄京都線「高の原駅」近隣のショッピングモール「サンタウンプラザ すずらん館」です。
私、渡辺真郎の出展作品は、昨年末から今年の初めにかけて開催された「シド・ミード展」に引き続き、1/350戦艦「大和」を中心に艦船模型スペシャル誌の作例をメインに取り揃えました。
当日の会場の様子とジャンルごとの展示卓のクローズアップ
ショッピングモールでの開催とあってお客さま層は幅広く、熱心な模型ファンや、当工房のお客さまをはじめ、老若男女&ご家族連れなどで大いに賑わいました。二日目は雨模様ということで、あいにくの天候となりましたが、多くのお客さまに足をお運びいただき、心より感謝申し上げます。
こちらは飛行機モデルの展示卓。今年の春展は1/32スケールの現用機の完成品が豊作となりました。ここに掲載しているF-15Jアグレッサーの人気は特に高く、いつもお世話になっている現役自衛官の方にもたいへん熱心にご覧いただきました。
AFV作品は小テーマとして「現用車両」が設定され、エイブラムスやレオパルト、90式戦車、メルカバなどの完成品が充実していました。
カーモデルは(私が発起人でもあるのですが)、1990年代後半のル・マンを盛り上げた「GT1」を小テーマに、ワークス&プライベーターの各車両が揃い、華やかなムードを演出していました。また、小テーマ作品以外にも、旧車やアメ車なども充実し、今回は特にバラエティに富んだ車両が揃ったように思います。
艦船模型は、展示会初出展となる(艦スぺ誌90号作例の)1/350駆逐艦「雪風」にご注目をいただき、多くのご来場者の皆さまからご感想やご質問などを頂きました。艦船では、ほかにも1/72の「Uボート」や「ちび丸艦隊」などが揃い、幅広い層に艦船の魅力をご覧いただけたと思います。
製作実演に使用したキットと作品の紹介
今回は、SNSにおいても製作実演のお知らせをしていたことから、多くの皆さまにご反響をいただきました。これは、昨年の秋展のさいに未塗装パチ組みで一度完成していた1/72「メイレスケンブ」ですが、今回の実演に備えていったんパーツ単位にバラし、再塗装したものを実演上で組み立てました。
ものの30分ほどで完成。色分けキットといえど、塗装すれば数段良くなります。原色部は下地をパステルカラーに仕上げ、上塗りにフィニッシャーズカラーを塗装――。白塗装部は若干グレートーンに調整し、艶を消してメリハリを出しました。
完成後は、メイレスケンブが登場するロボットアニメ「境界戦機」をテーマにした卓の中央に配置していただきました。境界戦機のキットは色分けも徹底されていて組みやすく、可動ギミックも充実しているので、初めてキャラモデルに挑戦したいという方にもオススメです。
製作実演では、スケールモデルの作業例として1/35「16式機動戦闘車」の作業もご紹介しました。会場のルールで塗装はできないので、パーツの切り出しやゲート処理のみとなりましたが「実際に作業している様子が参考になった!」とのお声もいただき、良い機会を持てたことに感謝しております。
16式機動戦闘車につきましては、過去に製作した74式戦車と同等のスケールでの完成を目指しておりますので、ブログ上でも製作記をご紹介できればと思います。
また、奈良模型愛好会では秋の展示会も予定しておりますので、詳細が決まりしだい告知します。会期中は多くの皆さまにお声がけをいただき、まことにありがとうございました。