艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700戦艦「扶桑 昭和19年」を製作中です。
前回までに船体の主要部が完成しましたので、今回は小物の取り付けと塗装にかけての工程をご紹介します。
まずは舷側への小物取り付けです。副砲をメインに、ダビット、フェアリーダーなどを取り付けます。ダビットはカーブしている箇所の内側にゲートがあるため、切り取りに苦労しますが、これは彫刻刀の丸刀を押し付けるようにして処理すれば能率的です。
舷側へのパーツ取り付けが概ね完了した様子。ダビットは2枚を重ねる箇所もあるため、取り付け順に注意が必要です。
主錨と副錨は、ファインモールド製のナノ・ドレッドシリーズのパーツに置き換えました。工程的には後回しにしていますが、最終工程で同パーツの菊花紋章も使用します。
艦首周りの加工はフェアリーダーの取り付け以外に2点。赤丸で囲った部分は副砲座を切削した箇所で、緑丸内は前回の工程で削り落とした錨鎖をモノクロームの精密チェーンに置き換えた様子です。
続いては甲板塗装です。下地には、ガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ フレッシュ」を使用しました。
続いて、Mr.カラー44「タン」を重ね――、
タミヤスミ入れ塗料の「ブラウン」でウォッシングしつつ、縦方向に敢えてムラを出すように伸ばします。
木甲板部をマスキング↓のち、外舷色の下地としてガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を使用。
最後に、Mr.カラー32「軍艦色2」を吹き、ホーサーリールや副砲の防水キャンパスに軽く色差しをして船体塗装は完了です。
今回は、船体の小物取り付けから塗装までを一気にご紹介しました。船体や甲板が塗り分けられると、一気に艦船模型らしさが見えてきて気分も上がって参ります。