艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
今回は、艦載艇の架台(ボートラック)とパラベーンの製作をご紹介します。
艦載艇の架台(ボートラック)とパラベーンの製作にはプラパーツを使いません
これらの製作にはキットのプラパーツは一切使用しません。
画像に写っているKAモデルのスーパーディテールアップセットのパーツ群を使用します。
KAモデルのパーツはかなり分割が細かいです。
実物のメカニズムを実感的に表現してくれます。
上記画像は15m内火ランチ用の架台の製作に必要なパーツです。
1基を製作するのに必要なパーツ数は19枚――、2基合計で38枚のパーツを組み合わせました。
15m内火ランチ用架台
15m内火ランチ用架台の完成状態です。
ほぼ側面からしか見えない部分ですが、上面のディテールはもちろん、下面の補強材なども実感的に仕上がりました。
12m内火艇用の架台
12m内火艇用の架台の製作をご紹介します。
この架台は合計4基を製作します。
1基あたり12枚のパーツが必要です。
合計48枚のエッチングを組み合わせました。
この写真の上側は、クラッチを二つ折りにして厚みを出しつつ、先端を二つに開いてボートの接地部にしていく工程です。
上記写真の下側は下部のフレームをそれぞれ「コの字」状に折り曲げている様子です。
続いて、「コの字」状に曲げたフレーム下部に補強材を取り付けます。
この写真の上側です。
「コの字」状に曲げたフレーム下部に補強材を取り付けたあと(写真上側)、キール(?)にクラッチを差し込みます(写真中央)。
最後に、これら二つに分かれた架台を一体化させれば、完成となります。(写真下側)
15m内火用架台と比較すると幾分シンプルでした。
これで大型の艦載艇用架台6基が無事に揃いました。
8m、9m12mの各ランチ&カッター用の架台も製作
また、8m、9m、12mの各ランチ&カッター用の架台も製作しました。
これらは15m内火ランチに上積みする形で使用するもので、キールとクラッチのみの構成となっています。
比較的簡単に仕上げることが出来ました。
パラベーンの製作
続いてはパラベーンの製作です。
KAモデルのパーツは、真鍮挽物とエッチングのハイブリッドによるパーツ構成となっています。
組み立てには少々、手間がかかるものの、機械的な仕上がりが実感を演出してくれました。
今回仕上がったパーツ群の全景です。
比較的地味な作業ばかりとなってしまいましたが、1/200スケールに相応しい、機能感のある仕上がりを実現できました。