艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
今回からは艦載艇本体の製作の前編をご紹介いたします。
まずは12m内火艇です。
12m内火艇の製作
キットパーツのクローズアップ

これはキットパーツのクローズアップです。
(1/200というビッグスケールの利点を活用し)艇体には舵はもちろん、スクリュープロペラまでもが一体成型されていました。
モールド切削

デッキと上部構造物のパーツには、ジャッキステーや手すりが薄くモールドされていました。
(舷灯も併せて)エッチングへの切り替えに備えて、全て削り取りました。
ディテールアップにはエデュアルドのビッグエドのパーツとKAモデルのもの

ディテールアップに使用したのは、エデュアルドのビッグエドのパーツ(画像上側)と、KAモデルのスーパーディテールアップセット(写真下側)です。

手すりやジャッキステーはゴールド色で仕上げる関係で、塗装前に取り付けるのは、KAモデルの丸窓とエデュアルドの舷灯のみです。

これは、操縦席の床面と計器板(画像左側)とキャビン内部(画像右側)を再現するためのパーツです。
エデュアルドのエッチングを組み込みました。

塗り分けは、お客さまから提供いただいた資料を参考にしています。
デッキと内部のパーツは、取り付けてからだと床面の塗り分けができないので個別に塗装しました。
デッキと内部パーツを艇体と一体化させた様子。

キットでは省略されている、内火艇の室内や操舵輪、床面など表現されています。
奥行き感のある仕上がりとなりました。

最後に、1艘あたり6本のジャッキステーと2本の消火ホース、4か所のボラードと3カ所の手すり、スクリュー1枚の計16パーツ(4艘合計64パーツ)を取り付けて完成となります。

スクリューはキットの一体成型も見事な仕上がりでしたが、ジャッキステーや手摺とのディテールバランスを揃えるために、KAモデルのエッチングに切り替えました。

舷灯や舷窓などの色差しを完了すれば、12m内火艇は概ね完成です。