艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700装甲艦(ポケット戦艦)「アドミラル・グラーフシュペー」を製作中です。
主要構造物の製作が概ね終わり、今回からは武装の製作をご紹介します。これは主武装の52口径28.3cm3連装砲のパーツ全景で、覆いは一体成型。砲身などのパーツの構成は、ある意味トラディッショナルと言えます。
側面には測距儀や観測窓のシャッターや垂直ラッタルがモールドされていますが、これらはエッチングへの切り替えに備えて削り取りました。
落としたモールドとジャッキステーなどは、シップヤードワークスのエッチングパーツで補填します。
シップヤードワークスのディテールアップセットには真鍮挽物パーツの主砲身も付属しているので、そちらに切り替えました。
プラ砲身の基部のみを残して切り取り、取り付け穴を開けてからゼリー状瞬間接着剤で固定します。
砲塔本体に覆いを取り付け、主砲塔は完成です。キットのパーツ構成もディテールアップパーツの構成も非常にオーソドックな仕上がりですが、砲塔の基本形が良いので、美しく纏まりました。
前後に搭載された52口径28.3cm3連装砲。ドイッチュラント級は「ポケット戦艦(豆戦艦)」の相性が示す通り、排水量に比して攻撃力が高い点が特徴です。
グラーフシュペーの兵装は、52口径28.3cm3連装砲×2基に加えて15cm単装砲×8基、10.5cm連装砲×3基、3.7cm対空砲×8門、2cm対空砲×10門、53cm魚雷発射管×2基と、非常に豊富です。次回からは、主砲以外の兵装のディテールアップをご紹介します。