船舶模型製作代行のご依頼をいただき、ホビーボスの1/700ホワイトスターライン「タイタニック」を製作中です。
今回からは前後2回に分けて、上層にかけての甲板と主要構造物を積み上げていきます。
まずはBデッキ&プロムナード外壁と、ブリッジ前面を組んでいきます。船尾側には階段室や二等喫煙室などのパーツも組み込みます。
各パーツは先に箱型に組み、船体にはめ込みます。側壁パーツはデッキのアールに合わせて沿わせつつ接着しました。
Bデッキと側壁、そしてブリッジ前面と後面パーツの接着後の様子。幸い各パーツのフィッティングは良好で、さほどの調整もなく綺麗に収まってくれました。
続いてはAデッキの取り付けです。ここは一等客室と一等客用のラウンジや喫煙室などが並び、大型の側面窓が多数並びます。
客船のキットにはありがちな展開ですが、デッキや居住区を複数重ねていくに伴い、デッキの高さが徐々に上がって(ボートデッキやブリッジ前面との)高さが合わなくなってくる問題が生じたので、この段階でAデッキ居住区の厚みを0.5mm程度落とし、面が合うように調整しました。
Aデッキの次はボートデッキです。ボートデッキのパーツは、姉妹船「RMS オリンピック」とのダビット位置を差別化するための隠し穴が用意されているので、わすれないように開口しておきます。
ボートデッキ取り付け後の様子。「RMS タイタニック」らしい、見慣れた船容が見えてきました。
写真右手前は、同時進行中の「RMS オリンピック」です。この段階で、両船の差異は間違い探しレベルですが、救命ボートの搭載数に相当な差があるため、完成イメージはかなり変わってくる見込みです。
デッキを上層に向かって組み立てる際に「居住区の高さを調整した」と書きましたが、木製甲板の厚みによってブリッジ両サイドのウイングのブルワークも合わなくなってしまったので、高さを半分程度にまで落として調整しました。
ほかにも、各部に割と大掛かりな修正を加えた箇所がいくつかありますが、無理なく一体化してくれて一安心です。