艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700「日本海軍 戦艦 大和 最終時」を製作中です。

主砲塔に引き続き、副砲塔の製作を開始します。まずはパーツ全景からですが、副砲塔は砲座の形状も(吸排気設備を兼ねていることから)少々複雑で、ある意味、艦全体でも最もディテールが集中している箇所といえます。

砲塔本体は測距儀を除いて一体成型となっています。側面の放熱スリットやラッタルのディテールも素晴らしいですが、これらも全てエッチングに切り替えるため、予めモールドの切削を済ませました。

砲塔前面部のエッチングパーツ取り付けの様子。4本のラッタルと4枚のキャンパスガードは、シップヤードワークスのパーツを使用しました。

続いて、側面と後面にもシップヤードワークスの外板のエッチングを貼り付けます。右上に写っているのはジャッキステーのパーツで、2基の副砲塔に計16枚を貼り付けました。

ジャッキステーのエッチングは予備がないので、くれぐれも飛ばしたり紛失しないように注意します。こうした作業には、少し柔らかめで弾力があるチタン製のピンセットがオススメです。

外板パーツとジャッキステー&ラッタルなどを取り付けた様子。ジャッキステーは接着強度が低いので、ゼリー状瞬間接着剤で仮止めしたのち、プラ用流し込みセメントを流して補強しています。

砲塔天蓋の手摺と空中線支柱には、ピットロードの純正パーツを使用しました。1番副砲後部のラッタルと足場はシップヤードワークスのエッチングです。

砲座のディテールアップパーツ、シップヤードワークスの方が充実しているので、シップヤードワークスパーツで統一しました。吸排気構カバーの繊細さは、エッチングならではです。

砲座と砲塔を接着した様子。副砲周りはエッチングの使用率が高く、賑やかな装いです。

塗装は主砲塔と同じく、砲塔本体、防水キャンパス、砲身という具合に個別に済ませ、のちほど接着しました。パーツ構成は1/350に近く、1/700としてはかなりの密度です。

ピットロードの1/700大和型戦艦の作業工程全体において、特に手間がかかる2点が、副砲周りと航空作業甲板脇の支柱になるのですが、どちらも手間がかかる分、密度の高さを楽しめます。次回は対空兵装の製作とディテールアップをご紹介します。