艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
今回からは、(工程順序の関係でご紹介が後回しになっていた)船体や甲板の製作をご紹介します。
1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』の船体&甲板などの主要パーツ全景
1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』の船体&甲板などの主要パーツ全景です。
『ペンシルバニア級戦艦』は、『ニューヨーク級』、『ネバダ級』に続いて、アメリカ海軍が3代目に就役させた超弩級戦艦のクラスとなります。
『ビスマルク』と比較すると、多少小ぶりな船体ではありますが、1/200ともなるとかなりのスケール感となり、全長に対して全幅の大きい船体形状はとても迫力があります。
船体は、(この縮尺のキットとしては少々無理のある)上下分割構成となっています。
この画像は船底パーツの艦首付近を写したものですが、パーティングラインが非常に目立つほか、(金型の仕上げの甘さか?)表面には小傷が全面的に入り、修正にはかなりの手間を要しました。
とにもかくにも、製作は、展示台用の穴あけと作業用の台座の取り付けから開始します。
この台座は、ふだんは1/350の大型艦用に使用している物ですが、1/200の戦艦ともなると(船体の全幅を大きく割っており)想像以上に小さく見えてしまいます。
船底パーツの上から見ると、このような具合です。
スタンドにはM5のボルト&ナットを使用しており、強度的には問題はないのですが、これも思った以上に細く見えてしまい、改めて1/200超弩級戦艦の量感を実感させられました。
上下分割の船体は、前後2本ずつ、計4本のボルトで強固に固定することができます。同じトランペッターモデルの大型艦船キットでも、『アドミラル・クズネツォフ』や、『CVN-68 ニミッツ https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-category-131.html 』のような、接着剤のみでの固定方法よりは幾らか進んだ設計ですが、(長大な船体だけに)中央付近にも2カ所ほど、ネジ止め箇所があれば助かるところです。
1/350原子力航空母艦『CVN-68 ニミッツ2007~』完成写真はこちら!
接着剤は流し込みタイプのセメントを太めの筆で外側から豪快に
接着剤は、流し込みタイプのセメントを太めの筆で外側から豪快に流し込みました。
固定用のネジを仮止めした状態でセメントを流し、半渇きのタイミングを狙ってネジを締め込めば、溶けたプラ同士を上手く溶着させることができます。
固定用のネジがない船体中央部は、クランプで左右から圧着
固定用のネジがない船体中央部は、クランプで左右から圧着しました。
この状態で、接着剤と溶けたプラを2日ほどかけてきっちりと固着させます。
艦首と艦尾の甲板パーツを接着
その後、艦首と艦尾の甲板パーツを接着し、基本的な組み立ては完了です。
次回は、船体上下の合わせ目の処理をご紹介します。