艦船模型製作代行のご依頼を頂き、アオシマの1/350重巡洋艦「鳥海」を製作中です。

今回は、艦橋製作記の後編です。これは、仮組み状態の前部艦橋を船体に仮置きした様子で(指定の場所に収めるため)取り付け穴の径の拡大や擦り合わせなど、各種微調整をおこないました。

塗装は例によって黒サフで立ち上げ、艦橋内部の床面はMr.カラー「リノリウム色」を塗装したのち、マスキングして「軍艦色2」を重ねました。

また、塗装を済ませて本組みに進む段階で、双眼鏡や羅針儀も追加します。使用したのは、ファインモールドのナノ・ドレッドシリーズのWZ3「測距儀・双眼鏡セット」です。

双眼鏡と羅針儀を追加し、各フロアの接着を終えた前部艦橋。キットでは省略されている羅針艦橋の内部にも、各種機器類をそれらしく配置しました。

塗装前の微調整の甲斐あって、船体への収まりも上々です。

続いては前部マストの製作です。艦橋と同様に「鳥海」の前部マストは改装前のクラシカルなトラスマストになります。

マストパーツの組み立て完了後の様子。ループアンテナは、双眼鏡と同様にナノ・ドレッドのWZ3に付属のパーツを使用しました。

これで上部構造物の組み立てが全て完了したので、細部のディテールを煮詰めていきます。手すりパーツは、主にアオシマの高雄型用純正パーツをメインに使用ましたが、上部構造物などの手摺りはかなり不足しており、手すり付きラッタルも付属していなかったので、テトラモデルワークスの汎用手すり(品番:SA3505)とアライアンスモデルのラッタルセット(NW35017)で補填しました。

各種武装類の取り付けも完了し、手すりやラッタルを追加した航空作業甲板周り。1/350の大型艦ともなると、手摺りとラッタルはバランスよく整えたいところです。

主要構造物や装備品も全て揃いましたので、製作記もいよいよラストスパートです。次回は航空関連の装備品や空中線、ディスプレイなどの詳細をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。