ただいま、スケールモデル製作代行の業務の方は、タミヤ1/35RCタンク「陸上自衛隊 10式戦車」の製作中ですが、今週は時間調整のために、プライベート作品のフジミ1/24「SARD アルテッツァ」の製作記を紹介しております。

今回は内装とシャシーの製作をご紹介します。フジミの「アルテッツァ」のバリエーションキットは、主に外装のみの違いを表現しているため、内装については全車ほぼ共通です。

パーツ構成は非常にシンプルで、バスタブ状のインテリアパーツに、ダッシュボード、ステアリングコラム、ステアリング本体、シフトノブ、サイドブレーキレバーを取り付ければ、ほぼ完成です。

ダッシュボードのクローズアップ。パーツ構成もモールドも比較的シンプルではあるのですが(実車オーナーの目で見ても)なかなか良い感じに実車のイメージが出でていると思います。ダッシュボードの塗り分けは、前期型イメージで「黒サフ+焼鉄色」の2色を組み合わせました。

足回りは、フジミの古いキットに多いストラット風のフロントサス、シャフト式のリアサスという構成です。この手の足回りは、アップライトの接着位置をズラすだけで手軽に車高変更ができるのですが、今回は後年発売の「サスダウンシリーズ」の「アルテッツァ」に付属している「SDランナー」のパーツに組み替えました。

写真赤丸部分が「SDランナー」を組み込んだ箇所です。ドライブシャフトは水平ではなくなってしまうため、金属シャフトの代わりとなるプラパーツを差しました。

あとは全体を黒サフで塗装し、別に塗り分けておいたブレーキキャリパー&ディスクを取り付け。写真には写っていませんが、マフラーも個別に塗装してから取り付けました。

ホイールは、キットにRAYSの「ボルクレーシング TE37」が付属していましたので、SARDのデモカーに似せた塗色で仕上げました。下地にいったん黒サフを吹き、クレオスの「GXメタルブルー」を薄く重ねたのですが、いい具合に実車のイメージに近づいてくれたと思います。

シャシーと内装の組み立ては、フジミの「アルテッツァ」ではほぼ全て共通ですが、純正ホイール以外のホイールが付属している物については、オフセットを調整するためのシムのパーツが付属していたり、ポリキャップを取り付ける位置が異なっていたりするので、少し注意が必要です。この「SARD アルテッツァ」でも、フロントには金属製のワッシャーを仕込む設定になっていますが、それだけでは少し違和感があったので、ホイール側のボスを少し削って調整しました。