艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ポントスモデル1/700戦艦「大和」【天一号作戦仕様】の製作記をご紹介しております。

シールド付き25mm三連装機銃に引き続き、シールド付き12.7cm連装高角砲の製作工程をご紹介します。これはシールド本体のパーツで、シャッター類はエッチングで表現するため、最初からモールドはありません。

パーツ構成は25mm機銃と似ていますが、機銃の銃身がエッチングだったのに対し、高角砲は真鍮砲身を使用します。ポントスモデルの1/700戦艦「大和」には、他に主砲身と副砲身の真鍮挽物パーツが付属しています。

エッチングはシャッター✖2種と手摺りの計5枚を取り付けます。砲身のシャッターは仰角が2種類用意されていましたが、シールド無し高角砲の設定に合わせ、ここでは仰角を下げたものを使用しました。

砲身シャッターと真鍮挽物パーツを取り付けた様子。シャッター側の取付穴は、真鍮砲身の基部に対してかなり細くなっているのでドリルで拡張しましたが、最初から切り取っておく方法も良さそうです。

続いて、観測窓のシャッターと手摺を取り付けました。手すりは左右両端の回り込んだところも実感的に表現されています。

完成した12.7cm連装高角砲。今回製作する対空兵装の中では、比較的工程がオーソドックスで組みやすい印象でした。

今回はシールド無し対空兵装から順番に製作していますが、ここまでの工程は概ね1/350版のフルディテールに近い印象です。一方、シールド無し対空兵装はかなり独自のスタイルで設計されていますので、来週はこれらの様子も詳しくご紹介します。