艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ポントスモデル1/700戦艦「大和」【天一号作戦仕様】の製作記をご紹介しております。

水面下で製作を続けていた対空兵装群が全て完成したので、今回はそれらをまとめてご紹介します。これは各兵装を並行しながら組み立てている様子で、似たパーツ同士が混ざらないように、塗料皿に分別しながら処理している様子です。

25mm三連装機銃の組み立てには、特に気を使いました。素材の強度が降り曲げに耐えられない箇所が複数ありましたので、部分的に分割&再接着にて仕上げています。

対空兵装のバリエーションは径6種。シールド付き機銃は三連装と単装の他に、連装(二連装)も含まれます。

シールド付き25mm三連装機銃のクローズアップ。銃身は一本一本別パーツになっているので、少し仰角を上げた状態で揃えました。

全体像はこのような感じです。左上が従来型の丸みを帯びた機銃シールドで、右下が戦時急造タイプの角ばったシールドです。(ジャッキステーを取り付けると、ほとんど違いがわからなくなるので、混ざらないように要注意です)

こちらは、シールド無しの25mm三連装機銃。仰角にはある程度の自由度を持たせた設計になっていますが、実際のところは銃座を組み上げる過程で(パーツの厚みの影響で)前部が少し持ち上がった状態となり、「やや上空を狙った」仰角に固定されます。

別角度。この機銃は弾倉が一個一個別パーツなので、高さや角度がきっちり揃っているかどうかが、仕上がりの美しさを大きく左右します。

写真左から25mm単装機銃、連装機銃、13mm連装機銃の順です。非常に細やかなパーツ構成となっていますが、単装機銃と13mm機銃は、実物のイメージを良く捉えていると思います。

探照灯は150cm探照灯が6基と60cm信号灯が4基の、計10基を製作しました。信号灯の本体は真鍮挽物パーツで接着強度が低いので、ゼリー状瞬間接着剤で仮止めしたのち、液状瞬間接着剤を流して補強しておきました。

出来上がった対空兵装と探照灯を全て並べた様子。ここまでで約2週間を必要としましたが、最初の難関を乗り越えたことで、少し安堵しています。

こうして振り返ってみると、改めて膨大な作業量だったことを実感させられます。対空兵装が終わったとはいえ、まだまだ武装の製作は続きますし、艦載機やパラベーンなどの「数を揃えなくてはいけない」装備品もまだまだ残ってますので、引き続き慎重に進めていきたいと思います。