艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700戦艦「扶桑」を製作中です。

まずは船体から製作を開始します。昭和16年時の洋上モデルキットをフルハル版として製作するために、共通パーツとなっている船体上部を含め、今回は13年版の船体を組みました。

船底パーツにはフルハルキットに付属のフレームを3枚、組み込みました。形状的にかなりすぼまってしまっているので、このような矯正用パーツ(?)がセットされているのは助かります。

これは、お馴染みのアドラーズネストの真鍮挽物パーツ「飾り脚M」ですが、この脚はフルハルモデルの製作中に、仮の台座に固定しておくのにも役立ちます。

●1/700洋上艦船模型用 アクリル作業台&展示台2【軽巡、海自護衛艦、現用駆逐艦用】
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工作用の仮の台座には、当工房「モデルファクトリーハイギヤード」のアクリル展示台&工作台の小型艦用を使用しました。この台座は裏側に皿ネジ用のザグリを入れてあるので、ナベネジもスムーズに収まってくれます。

台座と飾り脚はマスキングテープで保護し、船底裏側にナットを取り付けました。ナットの周りには3mm幅のプラ角棒を挟んで補強しています。

続いて、船体上部を固定。この写真で見ると、それなりにあっているように思いますが、実際にはかなりの段付きが出てしまったので、のちのブログ記事で修正の工程をご紹介します。

デッキのパーツは、昭和13年時と16年時でかなり異なるので、間違わないように注意が必要です。(昭和13年時は、カタパルトが砲塔上部に備わっているので、艦尾の航空作業甲板はまだ用意されていません)

デッキを取り付け、船体の基本的なシルエットが見えてきました。デッキパーツのフィッティングは非常に良好で、フジミの1/700日本戦艦の中でも屈指の合いの良さです。

1/700のフルハルモデルは(1/350と比較して)船体上下が別パーツ構成になっているものが多く、合わせ目処理の仕上がりが完成度を大きく分ける印象です。前回のロシア原潜「トゥーラ」に引き続き、今回も合わせ目処理の工程を詳細にご紹介して参りますので、次回の製作記も、ぜひご注目ください。