艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700重巡洋艦「高雄」の製作を開始しました。前回の「扶桑」と同様に、今回もフルハルモデルのディテールアップ製作になります。

1/700重巡洋艦「高雄」は、フジミ、アオシマ、ピットロードの3社から発売されていますが、今回使用するのはフジミのフルハルキットです。フジミのフルハルキットは(特シリーズと比較すると)入手困難になりがちで、この「高雄」も現在ではかなり貴重なキットです。

エッチングパーツによるディテールアップには、フライホークのダイヤモンドシリーズというスーパーディテールセットを使用します。ギフト菓子のような立派な箱の中には、同社のエッチング&真鍮挽物パーツの他、ファインモールドのナノ・ドレッドシリーズのパーツも封入されています。

フライホークのダイヤモンドシリーズパーツに含まれる各エッチングを並べた様子。このセットを使用した製作例は、旧ブログにも掲載しておりますので、ご興味がございましたら、以下のボタンからご覧ください

続いては、フライホークのセットとは別扱いとなるエッチング甲板。これも、過去の別の取引例で使用したことがあるパーツですので、使用例をご覧になりたい方は、以下のボタンからご覧ください。

エッチング甲板を使用するには、通風筒などのモールドを削らなくてはいけないので、それらの再生用にアドラーズネストの真鍮挽物パーツの通風筒を導入しました。通風筒を切り替えることで、ディテールバランスが崩れがちなボラードも、アドラーズ製で揃えました。

そして、今回使用するパーツ群の中でも大物といえるのが、バンカースタジオの3Dプリントパーツ群です。

まずは、バンカースタジオ IJN70129「1/700日本海軍 重巡高雄(1944~1945)用 艦橋」。1/700の高雄用艦橋は、フジミ用とアオシマ用があり、このパーツはフジミキットに対応しています。

続いて、バンカースタジオ IJN70122「1/700日本海軍 重巡高雄(1939~1945)用 煙突」。このパーツは、フジミ用とアオシマ用で共通となっています。

マストも前後ともにバンカースタジオパーツに変更します。前部マストはIJN70133「重巡 高雄(1944)前檣」、後部マストにはIJN70138「重巡 高雄(1944)後檣」を使用しました。

最後は主砲塔です。こちらもバンカースタジオの3Dプリントパーツで、IJN70126「重巡 高雄/愛宕 20.3cm連装砲塔(5基入り)」に交換します。

他にも、追加のナノ・ドレッドパーツや真鍮飾り脚など、紹介しきれていないパーツ群がありますが、これらは製作記の中で紹介して参りますので、ぜひご注目ください。(明日はCHERRY&ANCHOR入荷情報をお知らせします)


