艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/350航空母艦「翔鶴」の製作を開始しました。本日は、キットとパーツをご紹介します。

まずはキットからのご紹介です。フジミの1/350航空母艦「翔鶴」は、【通常版】のほか、【デラックス】や【プレミアム】、【乗組員フィギュア付き】、【艦載機63機付き】など、非常に多くのバリエーションがあり、どれがどんな仕様なのか? いまひとつ掴みにくいのが実情なのですが、今回はエッチングパーツ×6枚と2種の金属砲身が付属した、デラックス版のキットを使用しました。

フジミの1/350航空母艦「翔鶴」の船体と飛行甲板のパーツ全景。飛行甲板は一枚抜き、船体は左右分割で、数ある1/350日本空母のキットの中でも、大型船体のフィッティングはトップクラス! ディテールのバランスも良く、個人的にも気に入っているキットです。

のエッチングパーツは計6枚が付属しています。まずは、飛行甲板周りの装備品とスポンソン周りのパーツが揃ったAパーツ。

続いて、ボートクラッチとラッタル、煙突や着艦標識が用意されたBパーツ。

Cパーツは、艦載艇や対空兵装などの装備品と、水密扉を中心にまとめられています。

Dパーツは、飛行甲板後端部裏側の補強トラスなどで、比較的上級者向けの仕様となっています。

その他、モールドが省略されている飛行甲板上の着艦制動策や制止策などは、エッチングでの表現がデフォルトとなります。

真鍮砲身はどちらも12.7cm連装高角砲用で、シールドの有無で長さの異なる砲身が2種、付属しています。
エッチングパーツ×6枚と真鍮砲身×2付属した豪華キットとなると、これだけでも最大限のディテールアップが可能か? と、思いきや、この【デラックス】版キットには、思わぬ落とし穴がありました。

なんと…、手すりのパーツが含まれていません。

理由は不明ですが、デラックス版、プレミアム版ともに、なぜか手すりは付属していない模様です。以前、発売されていたフジミの翔鶴用の純正の手摺りエッチングは、格納庫の後端部や甲板作業員ポケットの手摺の高さがことごとく合わない厄介なものでしたので、付属していないのはそれが理由かもしれません(←完全に想像ですが…)
加工前提とはいえ、純正パーツが入手できないのは非常に厄介ですので、対策として姉妹艦「瑞鶴」用のエッチングセットを追加で導入しました。翔鶴とは年代設定が大幅に異なりますが、半分以上は(加工前提で)流用可能ですので、これで汎用パーツよりは数段、作業性&仕上がり共にアップします。

アフターパーツも複数使用します。25mm三連装機銃は、お馴染みのファインモールドのナノ・ドレッドシリーズのパーツに切り替え、他にも複数のパーツを組み込む予定ですので、詳細は製作記の中でご紹介します。

最後にご紹介するのは艦載機です。ハセガワの艦載機セットは、組みやすさとディテールのバランス、デカールの品質などが非常に良好ですので、計8箱を用意し、真珠湾攻撃隊の「零戦21型5機、九九式艦上爆撃機26機」の編成を再現します。

久しぶりの1/350大型艦の製作ご依頼です。年末から来年にかけては、同じく1/350戦艦「大和」、航空母艦「赤城」などの大物の製作を控えておりますので、ブログの記事もいっそうの充実を目指そうと思います。まずは「翔鶴」の製作記を、完成まで是非! お楽しみください。


