艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フライホークモデルのイギリス海軍1/700戦艦「アイアンデューク」を製作中です。

フライホーク1/700戦艦「アイアンデューク」製作記は、今回が最終回となります。残すは手摺りとラッタル、ダビット、艦載艇の取り付けとホーサーリール、空中線の取り付けなどです。作業工数じたいは多いのですが、画面的に進展が見えづらい箇所ですので、今回も最終仕上げの工程を駆け足でご紹介します。

まずは手摺りとラッタルの取り付けですが、これらは切り離し前に塗装を済ませ、切り出し&接着後にゲート跡をタッチアップする方法で取り付けを進めました。

また、艦載艇は英国艦らしく数&種類ともに豊富です。塗り分けは、これまで製作してきた「クイーンエリザベス」や「エジンコート」に準じたものとしました。

ホーサーリールは、豪華版付属のエッチングパーツをフレームに使用し、シャフトにはプラ丸棒を切ったものを差しました。エッチングによるリール表現は、地味ながらも割と手間のかかる箇所です。

続いては艦載艇の取り付けに進みます。艦載艇用のダビットはプラ成形なので、ゲートを丁寧に処理して指定の場所に取り付けました。ダビットとボートを結ぶリギングには、豪華版付属のエッチングを使用しています。

外釣りボートの取付状況。船首楼甲板後端部や後部艦橋前端部のボートのレイアウトは、日本艦ではあまり馴染みのない構成です。

手すりとラッタルの取り付け順は、まず最初にラッタルーー、続いて手すりという順序で仕上げました。前部艦橋内部のラッタルは複雑で、知恵の輪の様な作業を求められますので、接着は艦橋取り付け前に終わらせておく方が合理的です。

最後に空中線ですが、いつものようにモデルカステンの「メタルリギング0.1号」を使用しました。接着にはUV硬化の「アロンアルフア光」が便利です。

「アロンアルファ光」は効果時間に余裕があるので、時間をかけて慎重に位置合わせが出来るのがメリットです。位置が決まった時点で付属のUVライトを照射すれば、ものの3~4秒ほどで固着します。

空中線の取り付けが完了したら、軽くUVカットクリアを重ね、アクリルケースの台座に固定すれば1/700戦艦「アイアンデューク」は無事完成です。

ここしばらく、静岡ホビーショーやその他のイベント準備、新製品のテストなどで更新が遅れておりましたが、ようやくアイアンデュークも完成写真を公開できるところまで漕ぎつけました。次回はいつものように、全景画像と詳細画像に分けてご紹介して参りますので、ぜひご覧ください。