この春、プライベートで製作していた、ハセガワ1/200「ANA ボーイング737-800 トリトンブルー」の製作記をご紹介しております。

前回、機体の基本塗装を終えたところまで紹介したので、今回は全日空のコーポレートカラーである「モヒカンブルー」と「トリトンブルー」の塗り分けをご紹介します。この2色は以前は専用カラーがGSIクレオスから発売されていたのですが、現在では入手困難なため、Mr.カラーベースで調色しています。(画像左側は調色したカラー、右側はデカールです)
トリトンブルー:60「コバルトブルー」に47「クリアーレッド」を少量滴下
モヒカンブルー:34「スカイブルー」と323「ライトブルー」の中間色

続いてはストライプを塗り分けるためのマスキングですが、まずは1mm幅のテープで基本のラインを引き、続いて不要部を太いテープで覆って行く要領で進めました。

まずは、ブルーのストライプ部全体にモヒカンブルーを塗装します。この塗色は、後ほど塗り重ねるトリトンブルーの下地としても良い色彩です。

モヒカンブルーの部分をマスキングし、トリトンブルーを重ねました。胴体と垂直尾翼の他、ウイングレットも忘れずに塗装します。

ウイングレットのトリトンブルーが乾燥したのち、前端部のシルバー塗装を重ねて機体塗装は完了です。

マスキングを全て剥がした様子。デカール貼りに備えてガイアノーツの「EXクリアー」を重ね、中研ぎを入れることで、ホワイト&ブルー塗装の塗膜の段差を落としました。

デカールは経年でバラけてしまいましたので、マイクロスケールの「リキッドデカールフィルム」を塗布してから処理しました。それでも機体下面やエンジン周りの赤ラインはプチプチと切れてしまうので、根気よくパズルを組むようにして正確な位置に貼り付けます。

デカール上からクリアーを吹いたのち、乾燥時間を利用してギア周りを仕上げました。エンジンのタービンブレードは、キットの塗装指示に従い、Mr.カラー61「焼鉄色」を使用しています。

デカール上のクリアーは約1週間ドライブースで乾燥させ、充分にヒケきったタイミングで全体をバフレックスのブラックシートでサンディング。再クリアー後に更に1週間待って研ぎ出します。

研ぎ出しが終わったらエンジンやギアなどを接着し、衝突防止灯とADFアンテナなどを塗り分けて無事完成となりました。次回は完成写真紹介となります。

旅客機キットを製作する際には、動画サイトで配信されている空港のライブ映像を見ながら製作するのがオススメ。現在製作中の機種や航空会社の便が離陸&着陸する様子は、モチベーションアップに最適です。