艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700装甲艦(ポケット戦艦)「アドミラル・グラーフシュペー」を製作中です。
船体上下の合わせ目処理が完了したので、スクリューシャフトや舵を取り付けました。ドイッチュラント級装甲艦は、左右2軸と1枚舵のシンプルな構造です。
艦首と艦尾の紋章はシップヤードワークスのセットに専用エッチングが付属しているため、モールドを削って切り替えました。
また、舷側のモンキーラッタルや係船桁、スクリューガードなどもモールドを削り、シップヤードワークスのエッチングに交換しました。
艦尾の様子。係留作業甲板は一段下がったレイアウトになっており、外壁をエッチングに切り替えました。このパーツは一枚モノで用意されていますが、角ごとに3分割した方が綺麗に収まります。
塗装のさいには黒サフを吃水線として塗り残し、船底色の下地として、ガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ オキサイドレッド」を吹きました。
外舷塗装は、概ねキットの塗装図に示されているMr.カラーをチョイスしました。まずは舷側に308「グレーFS36375」を塗装し、続いて白色の迷彩にガイア「サーフェイサーエヴォ ホワイト」を薄く重ねています。
マスキングを剥がした様子。欧州艦の場合、船底色は鮮やか目の方が映えるので、艦底色にはタミヤカラーラッカー塗料のLP18「ダルレッド」を使用しています。
木製甲板には、シップヤードワークスのスーパーディテールセットに付属の甲板を使用しました。この甲板は単品売りの木甲板とは少し異なる箇所がいくつかあり、ボートクラッチや波除板などがエッチングを使用する前提での設計となっています。
木製甲板はシールの糊だけでは剥がれる可能性が高いので、全面的に接着剤を塗布して固着させました。主砲の砲座はKAGEROの資料を参考に、上面色×2色と側面色×1色の計3色で塗り分けています。
船体上下の塗り分けと木製甲板の貼り付けが終わると、いよいよ艦船模型を製作している実感が高まります。今回は上構もフルディテールアップ&迷彩仕上げとなるので、集中力を保ちつつ美しい仕上げを目指して参ります。