プライベートで製作していた、フジミ1/24「フェラーリ F40LM」の完成写真をご紹介します。
1995年、雨のル・マンを駆け抜けた、PILOTブルーのF40LM
1/24「フェラーリ F40LM」箱絵をバックにしつつ、左前方からの全景。プレゼンテーションモデルをイメージしたと思われるフジミキットをベースに、MSMクリエーションの別売りデカールを使用し、1995年のル・マンに参戦したアルディクスレーシングのマシンに仕立てました。
1/24「フェラーリ F40LM」、右側面からの見下ろしアングル。日本の文具メーカー「PILOT」がメインスポンサーを務めたこともあり、このカラーリングは日本のモータースポーツファンにも良く知られています。
実車のベース車両はシャシーナンバー「C/N:74045」の個体で、LMとしては唯一、プリプロダクションプロトタイプが用いられました。
正面からの見下ろしアングル。フジミキットは、ヘッドライト形状が少し「タレ目」になっているため、ハウジング上部にプラ板を貼り足して、やや「ツリ目」に修正したほか、ボンネット中央部のNACAダクトも追加で開口しました。レンズはウインカーも含めて、ウェーブのHアイズに交換しています。
リアビュー。エッチングのガーニッシュはキットに付属しているもので、リアバンパーのガードやデフューザーはプラ材で自作しました。リアフォグは、キット付属のノーマルF40用のポジションランプを切り詰めて着色したものです。
その他、キットで省略されているワイパーは、フジミの1/24「レクサス IS200」から移植し、バケットシートはタミヤ1/24「三菱パジェロ 92パリ~ル・カップ優勝車」付属のスパルコに切り替えました。
アンテナにはホビーデザインのアルミパーツを使用。エンジン周りはキットの通り、ノーマルF40の仕様のまま素組みしました。
ボディカラーは、フィニッシャーズの「ファンデーションブルー」を下地に、Mr.カラーGXの「スージーブルー」を重ねました。ホイールはメッキを剥がし、シルバーサフで下地を作ったのち「ファンデーションホワイト」を上塗りしています。
サイドビュー。スポンサーは文具メーカーの「PILOT」、そしてタイヤはミシュラン「PILOT」。偶然の一致だとは思いますが、面白い組み合わせだと思います。
フジミの1/24「フェラーリF40LM」は、いまいち評判が芳しくないキットですが、当初の予想よりは数段良い出来になり、満足しています。惜しむらくは「フロントグリルの切り欠き形状の修正をやっておけば良かった……」という点で、今後、同じキットを組むことがあれば教訓にしたいと思います。
■1995年のル・マンを彩ったGTマシン勢との並び
右奥に並べているのは、スタジオ27の1/24「フェラーリF40GTE Lemans1995(エネアSRL)」。「F40GTE」は「F40LM」を更に発展させたモデルで、リアウイングの拡幅やダクトの追加、エンジンの馬力アップなどが図られましたが信頼性を欠き、LMの成績を上回ることはできませんでした。
こちらは、フジミの1/24「マクラーレンBMW F1GTR(国際開発)」とのツーショット。1995年のル・マン24時間レースは当初、「F40LM、マクラーレンF1GTRともに完走は難しい」とみられていたのですが、雨によって駆動系や足回りへの負担が和らいだ結果、双方ともに無事完走を果たし、マクラーレンのデビューウィンに繋がりました。
1995年当時、私は大学受験のまっただ中とあってモータースポーツを楽しむ余裕はなく、ル・マンGT黎明期の盛り上がりは後年になってはじめて知りました。
翌1996年からはフルタイムで見るようなったのですが、自身の記憶の中で長らく欠けていた、95年仕様のGTマシンを3台も揃えることができたことには大きな喜びを感じています。(あとはニスモGT-Rが揃えば、最高です)