今回からは前後2回に分けて、昨年秋に製作していた、1/24「フェラーリ250LM」の製作記をご紹介します。

キットはアカデミーのもので(部品状態の写真を撮り忘れてしまいましたが)、足回りは金属シャフトにタイヤ&ホイールを取り付けるだけの簡素なものです。1/24の「フェラーリ250LM」は、SUNNY(サニー)ブランドからも発売されており、中身は完全に同一のキットです。

まずはボディ塗装から開始します。ボディシェイプはまずまずですが(実車の流麗なイメージと比較して)どことなく違和感を感じるところがあったので、治せる範囲で手を入れました。

まず、サイドウインドウの枠が少し出っ張りすぎている気がしたので、サンディングして落とし――、

ドアのパネルラインも少し変更しました。なお、カウリングのパネルラインやバンパーの形状は、実車でも複数バリエーションがあるようなので、細かいところはあまり気にせず、自分の好みに合わせた仕上げとしております。

ボディの下処理を終えたら、いつものようにガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を全体に吹いて透け止め&下地とします。

続いてレッドの下地として、同じくガイアの「サーフェイサーエヴォ パステルピンク」を重ねました。この塗色は視認性も高いので、本塗装に向けた下地の確認にも役立ちます。

レッドは、フィニッシャーズの「リッチレッド」を使用しました。フィニッシャーズのレッドは、以前は「ピュアレッド」「シルクレッド」などを使い分けていましたが、最近は「リッチレッド」の一択に落ち着きました。この塗料は深みと彩度のバランスが良く、塗り重ねによる明度もコントロールしやすい印象です。

デカールを貼ったのち、ガイアの「EXクリアー」を吹いて1週間乾燥させ、バフレックスのブラックシートで全体を中研ぎして再びEXクリアーを重ね、さらに1週間待ってから研ぎ出します。

最後に、インテークとアウトレット、モールなどをマスキングして塗り分けました。メッシュの部分は「サーフェイサーエヴォ ブラック」、モールは「EX シルバー」による仕上げです。

塗装後の様子。ウインカーはボディと一体ですので、シルバー塗装の上にクリアーオレンジを重ねました。ドアノブとボンネットのレバーは、タミヤエナメル塗料の「クロームシルバー」の筆塗りです。

このボディ、塗装前と塗装後で随分印象が変わります。キットを手にした当初は(塗装前のボディを見て)どことなく納得できない雰囲気を感じていたのですが、コンパクトながらも纏まりの良いスタイリングを見ていると「作業を進めてきて良かった!」という実感が沸いてきます。