観閲行進の参加車両
前回記事に引き続き「今津駐屯地 創立71周年記念行事」のレポートの第二段です。今回は、観閲行進に参加した車両群をご紹介します。
観閲部隊の先頭を走るのは観閲部隊指揮官が搭乗する「74式戦車」で、第10戦車大隊に所属する車両。第10戦車大隊は、砲塔左右に描かれたシャチホコのマークが特徴です。
第3偵察戦闘大隊の偵察用オートバイ。この舞台は、のちほど「バイクドリル」というスタントショーを実演してくれました。
陸自のイベントではお馴染みの「軽装甲機動車」。2台を比べてみると、迷彩のボカシの有無や彩度の違いなど、車両ごとの個体差がかなり大きいことに気づかされます。
こちらは、装輪装甲車の回収に使用される「重装輪回収車」。全長11m、全幅2.5mの大型の車体で、マニアックな車両かと思いきや、実はトミカからミニカーがレギュラー商品としてラインナップされています。
日本において第二次世界大戦後初めて実用化された装輪装甲車である「82式指揮通信車」。こちらも陸上自衛隊のイベントではお馴染みの車両で、1999年にかけて231両が生産されました。
こちらも、陸自のイベントでは見かける機会が多い「96式装輪装甲車」。8輪式の細長い車体と、エッジの効いたフォルムが特徴で、イラク派遣のさいには重機関銃装備の「B型」がサマーワへ持ち込まれました。
新設された第3偵察戦闘大隊のシンボルマークである「サーベルタイガー」のロゴが描かれた「87式偵察警戒車」。25mm機関砲を固有装備する6輪装甲車で、路上機動による偵察警戒が任務です。
「74式戦車」今津駐屯地での最後の観閲行進
これも機甲科ならでは装備品で「74式戦車」をベースに開発された「78式戦車回収車」。戦車部隊、特科部隊等に同行し、行動不能になった戦車等の回収作業を行う車両で、戦車ファンからも高い人気を誇ります。
「74式戦車」との入れ替えが進みつつある「16式機動戦闘車」。この車両は年式による各部の違いが徐々に出てきており、模型製作の際には実物をリサーチしつつ反映する楽しみがあります。
「第10戦車大隊」の「74式戦車」も続々と入場してきました。装甲戦闘車両としては「16式機動戦闘車」も迫力がありますが、やはり戦車の重量感と爆音、振動は格別です。
この「74式戦車」は、ドーザ付きのタイプでした。最後の晴れ舞台(の予行)ということで、車長の晴れやかな笑顔が印象的です。
行進を終えた車両群は、グラウンドを半周して元の位置に戻ります。最後は観閲部隊指揮官が最初の位置に戻り、観閲行進終了を伝えました。
陸自のイベントの魅力は車両群の重量感や走行風、振動を間近に味わえる点で、統率された部隊の動きも必見です。
次回はオートバイドリルと訓練展示の様子をご紹介します。