艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/350航空母艦「翔鶴」を製作中です。

前回に引き続き、今回は左舷のエッチングパーツによるディテールアップをご紹介します。これは左舷艦首周りの様子で、高角砲周りのラッタルは手摺りと干渉する箇所が多いので、適時、切り欠くなどして調整しました。

左舷中央部の様子。煙突がないぶん、入り組んではいませんが、甲板作業員用のポケットが多数並び、手すりやラッタルなどのパーツ数は多めです。

甲板作業員ポケットのクローズアップ。機銃座下部も支柱も、穴あき補強板をエッチングに切り替えました。

左舷後部は、特に苦労するところなどはありませんでした。艦尾の短艇甲板の上層&エンジン整備甲板は後付けにするため、手すりもこの段階では未取り付けです。

手すりやラッタルなどの取り付けを9割がた完了した、1/350航空母艦「翔鶴」の左舷艦首からの全景。

ここから、船体塗装を開始します。まずはいつものようにガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を全体に吹き、プライマー&下地処理と透け止めの処理を施します。

続いて、艦底色の下地として、同じくガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ オキサイドレッド」を軽く吹きました。

本と塗装には、スタンダートにMr.カラーの29「艦底色」を使用しました。「ガイアのオキサイドレッドサフ」→「クレオスの艦底色」による発色は、黒下地の「軍艦色2」とのバランスが良く、個人的にお気に入りです。

艦底色の塗装が完了したら、船底部をマスキングして外舷色の塗装に進みますが、この段階でもう一度黒サフを吹き、下地を整えました。

本塗装は、お馴染みのMr.カラー「軍艦色2」です。外舷色は色々と試してきましたが、1/700小型艦から1/350大型艦まで、どのスケールでも見ごたえのある重みをだしてくれるスタンダードカラーとして、最も気に入っています。

今回はかなり駆け足で、船体へのエッチング取り付けから塗装までを一気にご紹介しましたが、次回は少しペースを戻し、対空兵装などの製作の様子をお知らせします。


