艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/350航空母艦「翔鶴」を製作中です。

本日は、艦載機製作の前編です。今回は26機もの九九式艦上爆撃機を搭載するため、ハセガワの「日本海軍 空母艦載機セット(前期型)」を、10箱使用しました。後編でも紹介しますが、ディテールアップパーツやデカールも機数分用意しなくてはいけないので、かなりの物量となりました。

ハセガワの艦載機セットのパーツ全景。ランナーはクリアー成形で、機種は1ランナーごとに零式艦上戦闘機21型が1機、九九式艦上爆撃機が1機、九七式艦上攻撃機が2機ずつ用意されています。

艦爆のパーツ構成と組み立て後の様子。爆弾は個別に塗装するため、この段階では未取り付けとしています。

組み立てを終えた艦爆隊の全景。予備機を含めて、計7機を組みました。胴体は左右分割なので、合わせ目処理は入念におこなっております。

零戦隊もパーツ構成はほぼ同じですが、水平尾翼は左右分割となっており、パーツ数で言えば艦爆より1パーツ多く構成されています。また、増槽は機体色と同じですので、このタイミングで接着を済ませました。

組み立てを終えた攻撃隊を飛行甲板に仮配置した様子。飛行甲板上の赤線に合わせるとギリギリの機数で、計35機が並ぶ様子は圧巻です。

機体塗装を始めるにあたり、クリアーパーツの風防の塗り残すためにマスクゾルを盛りました。

続いてコクピット色を塗装。これは、クリアー成形の風防を内側から見た時の機内色になります。

続いて、サーフェイサーエヴォブラックを重ねて、透け止め+下地塗装+カウリング塗装を施しました。カウリング周りにはテープを巻き、ゾルを盛ることで、機体色との塗り分けをおこないます。

機体色には、Mr.カラーの三菱系「明灰白色」を使用し、艦爆の爆弾は明灰緑色で仕上げました。タイヤなの小物は筆塗りで仕上げ、カウリング周りのマスキングを剥がせば、機体色の塗り分けは完了となります。

いつも思うのですが、未塗装状態のクリアー艦載機は、塗装後の完成状態とは異なる魅力があります。この「クリスタル状態」の艦載機を使い「クリアー系の塗料とかを使ってなにか面白い展示がてきないか?」と、いつも考えるのですが、いまだ実現には至っておりません。


