「艦船模型スペシャル No47」掲載作例
2013年2月15日発売のモデルアート社出版「艦船模型スペシャル No47」掲載作例、1/700戦艦「金剛」の紹介です。
特集『南太平洋海戦』に合わせ、ソロモン海戦の中でも印象的な活躍を残した当時の金剛を担当させていただきました。1944年当時を再現したフジミの金剛キットと、1942年を再現した霧島キットを組み合わせることで、社外パーツや高度な自作技に頼らない製作方法をご紹介しております。
キットパーツ以外は一切使用しないという縛りで製作しているため、ディティールや細部の考証についてはあえて妥協した仕上げとしました。
この作例は、艦船模型スペシャルの初代木村一巳編集長から、2代目の真島栄二編集長に交代して最初の号でもありました。
真島編集長と最初にお会いしたのはハセガワ主催のJMC大阪の会場で、優し気な物腰と誌面作成にかける情熱に心を打たれたことを良く覚えています。(真島編集長最後の艦スぺとなった71号では、光栄にもメイン作例となる大和をお任せいただきました)
年代変更による船体加工の様子
製作ベースには主に1944年時の金剛を使用し、航空作業甲板以外の甲板パーツを霧島に差し替えたほか、防空指揮所の形状も修正しました。
当時、1942年時の「金剛」は発売されていなかったので、ミキシングビルドの例としてはちょうど良かったのですが、のちにフジミから正式に発売となり、この作例の価値は下がってしまいました(汗) ……とはいえ、結果的にはその1942年版キットも艦スぺNo73で作例を担当することになり「金剛」へのご縁を再認識させられることになります。