艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700戦艦「大和」【就役時】を製作中です。

今回は対空兵装と艦載機関連の製作工程をご紹介します。まずは25mm三連装機銃ですが、就役時の大和の機銃はシールド付きのみですので、キットのパーツに純正エッチングパーツの手摺を追加しました。

続いては高角砲です。こちらもシールド付きのもののみですので、純正エッチングパーツに加え、砲身をアドラーズネストの真鍮挽物パーツに植え替えました。アドラーズネストの12.7cm砲身はシールド付き用とシールド無し用がありますので、間違えずに「品番ANN-0035」をチョイスする必要があります。

次に航空艤装に移ります。これは純正エッチングパーツによる射出機の組み立ての様子。これらは右側用と左側用でパーツ番号が異なりますので要注意です。

艦尾クレーンのパーツ構成。ピットロードのエッチングは1/700としては非常に良く練られており、組み立て易さとディテールのバランスが抜群です。

完成したらほとんど見えない下部の補強板もシャープに仕上がりました。

組み立てを完了した艦尾クレーン。ケーブルの接着強度も充分で、塗装や組み立てにも安心感があります。

クレーンと射出機の塗装後の様子。クレーンの旋回軸は、説明書ではプラ丸棒にて自作するように指定されていましたが、キットパーツから軸の部分のみを切り出して流用しました。

艦載機は、零式三座水上偵察機と零式観測機が1機ずつ付属しているので、純正エッチングパーツを取り付けつつ組みました。

なお、プロペラにはアドラーズネストのプロペラ&スピナーを使用します。このパーツは真鍮挽物パーツのスピナーに、エッチングパーツのブレードを1枚ずつ差し込んで仕上げるもので、ピッチを付ける際にはプロペラの回転方向に気を付ける必要があります。(回転方向は操縦席から見て時計回り)

塗装とデカール貼り付けを終えた艦載機群。写真では少し分かりづらいですが、プロペラブレード先端の警戒線は、筆塗りで描き込みました。

今回は対空兵装から艦載機製作にかけての工程を駆け足でご紹介しました。明日は、近日発予定のモデルファクトリーハイギヤードの新製品をご案内いたします。
1/700スケールの情景派の皆さまにとっては気になるお知らせになると思いますので、ぜひご覧ください。