艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700「日本海軍 戦艦 大和 最終時」を製作中です。

今回は対空兵装の製作をご紹介します。まずはシールドなしの高角砲ですが、これにはファインモールドのナノ・ドレッドシリーズから、上部カバー付きのタイプ(WA31)を使用します。

このパーツはランナー1枚ごとに高角砲が1基ぶんセットされ、入数は4個ですので2セットを使用しました。

砲身は、アドラーズネストの真鍮挽物砲身に切り替えます。アドラーズネストの金属パーツは安心の国産で、精度、品質ともに抜群です。

プラ砲身を切り取りアドラーズネストの砲身に植え替えた様子。ナノドレッドとアドラーズの組み合わせは非常に安心感があります。

組み上げ後の高角砲のクローズアップ。ナノドレッドの高角砲は、観測室のシャッターが解放されていて、奥行きのあるディテールが魅力です。

続いてはシールド付き高角砲ですが、こちらはピットロードのキットパーツとエッチングのディテールが素晴らしいので、砲身のみをアドラーズ製に切り替えました。先ほど使用した砲身とは異なり、こちらはシールド付き高角砲用に設計された専用パーツです。

砲身を真鍮製に切り替え、純正エッチングパーツの手すりを付けたシールド付き高角砲。ピットロードのシールド付き高角砲は、1/350でも通用するレベルにまでディテールが高められています。

25mm三連装機銃も、シールド付きのものはピットロードパーツ&純正エッチングの組み合わせとしました。写真では少し分かりづらいですが、24基の機銃全てに手摺りを取り付けています。

塗装後のシールド付き機銃のクローズアップ。ジャッキステーは先に付けると塗膜で埋まってしまう恐れがあるので、黒サフによる下地塗装を終えた段階で後付けしました。大きさは直径4.5mm程度ですが、程よくディテールが集中しております。

シールドなしの25mm三連装機銃は、ナノ・ドレッドシリーズの防盾付きのタイプ(WA25)を使用しました。

こちらは単体で設置することになるため、組み立てと同時に塗装も済ませておきました。これも製作数の関係で、2セット使用しています。

シールドなし25mm三連装機銃のアップ。機銃本体は銃座と銃身も塗り分けております。

ピットロードキットの対空兵装は、ディテールアップなしでもそれなりに見ごたえのあるパーツが揃っていますが、ナノドレッドと真鍮砲身を併用することで、更に精度を高めました。
なお、今回ご紹介した装備の他にも、25mm単装機銃と13mm機銃も製作しているのですが、それらは次回、航空関連の装備品と一緒にご紹介します。