艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700「日本海軍 戦艦 大和 最終時」を製作中です。

上部構造物製作の第一弾は、後部マストの組み立てからです。ディテールアップパーツはピットロードとシップヤードワークスの各パーツにもエッチングが含まれていますが、今回はインフィニモデルの真鍮マストセットを組みました。

メインとなるのは、14本の真鍮挽物パーツ。この他にエッチングパーツも付属し、それらを介して真鍮パーツ同士を繋ぐ構成です。

まずはメインマストとヤードを繋ぐ支柱の取り付けです。画像左側はエッチングのブラケットを取り付けている様子で、そこに支柱を差し込んで「Vの字」状に曲げました。(画像右側)

ヤード側の組み立ての様子。こちらも接合部にエッチングのブラケットを先に接着し、真鍮パーツを挟んで液状瞬間接着を少量流して固着させました。左下は集合部のパーツで、3Dプリント出力品を上下からエッチングで挟み込んで仕上げます。

続いて集合部を開始、メインマストとヤードを接着しました。ヤード側に取り付けた固定用のブラケットの位置を示しています。

メインマストとヤードの左右には計4本の支柱がそなわりますので、それらもブラケットを介して取り付けました。まずはゼリー状瞬間接着剤(アロンアルフア)を少量付けて仮止めし、位置が決まったら液状瞬間接着剤(シアノン)を流して完全に固着させます。

中央構造物に仮置きした様子。これで基本部の組み立ては完成しました。

続いては細かなディテールを追加していきます。これは、最も手間がかかる13号電探で、左右併せて計12枚のエッチングパーツを組みました。

その他、ラッタルやアンテナ、ガフ、避雷針、支柱などの各エッチングパーツを組み込み、後部マストは完成です。

別角度。真鍮パーツならではの細さと真円度、そしてエッチングでの繊細なディテールも相まって、非常に精度の高い仕上がりとなりました。

大和型戦艦の後部マストは傾斜していることもあり、基部の後部の支柱と13号電探の垂直確認がおろそかになりがちですので、その点にもしっかり留意しつつ組み上げました。インフィニモデルの真鍮マストは組み立ての手間こそかかりますが、接着強度などもしっかり考えられており、1/700大和用ディテールアップパーツ群の中でも出色の出来栄えです。次は煙突ですが、明日はいったんCHERRY&ANCHOR入荷情報をお知らせします。