船模型製作代行のご依頼をいただき、ポントスモデル1/700戦艦「大和」【天一号作戦仕様】の製作記をご紹介しております。

今回からは前部艦橋の製作に入りますが、作業量が膨大ですので複数に分けて紹介します。まずは主要部のプラパーツの切り出しとゲート処理から。こうして見ると、比較的オーソドックスなパーツ分割にも見えますが、第一艦橋周りの分割はかなり独特ですので、詳細はのちほどお知らせます。

左右分割の中央部分は見張所の取り付け穴の開口が必要になるので、忘れずに内側の隠し穴を開口しておきます。

その他の穴あけ箇所には、エッチングのテンプレートを使用します。ポントスモデルのキットは、垂直面のディテールの多くはエッチングで補填する構成になっているので、モールドが施されていない舷窓は、このようにして開口していきます。

続いては15m測距儀と主砲射撃指揮所の製作です。後部艦橋と同様に、測距儀本体は上下分割となっているので、合わせ目処理が肝心になります。

主砲射撃指揮所のプラパーツとエッチングパーツの全景。大和型戦艦特有の湾曲した航海灯支柱&ラッタルも、フルエッチングによる表現です。

エッチング組み込み後の様子。ディテールがかなり密集しており、少しでもズレると付かない(付けるスペースがなくなる)パーツが出てくるので、各パーツの配置とクリアランスには気を使いました。

15m測距儀のパーツ全景。足場や補強材の他に、測距儀の開口部やシャッター&側面蓋など、エッチングパーツも非常に充実しています。

各パーツを組み込んだ15m測距儀の全景。測距儀シャッターが開口部より少し浮いた表現は、実物のメカニズムを表現していて面白い構成と思いました。

艦橋の製作は、まだ工程20%というところです。1/350を遥かに超える作業量が想像されますが、焦らずじっくり、完成度最優先で進めていこうと思っておりますので、次回以降もぜひご覧ください。