艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦「大和」を製作中です。

今回は12.7cm連装高角砲のシールド無しのタイプのご紹介です。従来の当工房の1/350戦艦「大和」の製作ご依頼品では、ポントスモデルのディテールアップセットに付属しているベテランモデルのレジンパーツを使用することが多かったのですが、今回は初めてバンカースタジオの3Dプリントパーツを使用しました。(カバー付きの駐退器カバー付きのIJN35008を2セット用意)

主要パーツは、砲座と砲身の2パーツに分割されています。これは砲座のパーツで一体で出力されたモンキーラッタルの繊細さに驚かされます。

環座下部に無数のサポートが集中しているため、まずは超音波カッターでベースから一気にカットしました。このとき、パーツを上から抑えると、モンキーラッタルを破損してしまうので要注意です。

モンキーラッタルは手で持つだけでもアウトなので、例によって「左手にピンセット」「右手にサポート用ニッパー」の二刀流で、細々としたサポートを切り離していきました。

サポートの森からの発掘を終えた、シールドなし12.7cm連装高角砲。集中しつつ慎重に作業した結果、モンキーラッタルも破損なしです

続いては砲身の切り出しです。これも「超音波カッターで根元からカット」→「ピンセットで保持し、サポート用ニッパーで切り離し」という手順で仕上げました。

切り出しを終えた砲身のアップ。砲尾のディテールは特に繊細で、装填架などは今にも動き出しそうな説得力のある造形に仕上げられています。

砲座に砲身を接着すれば、シールドなし12.7cm連装高角砲は無事完成です。

別角度、装填台が砲座と一体で主力されているため、仰角も自然に決まりました。レジンパーツだと、観測室の外板や駐退器カバーが反ってしまうことが多いのですが、バンカーのパーツはエッジも立って面も綺麗に出ている点がメリットです。

切り出しと組み立てを終えたシールドなし12.7cm連装高角砲×6基の揃い踏み。3Dプリントパーツは、組み立ての手間は最小限ですが、パーツの切り出しにかかる手間と緊張感は相当なもので、レジンパーツと比較して「どちらがラクであるか?」については、簡単には結論が出せない気がします。

バンカースタジオの12.7cm連装高角砲の切り出し&組み立てのポイントは、ひたすら「モンキーラッタルを無事に生還させる」という点に尽きます。
作業の際には、基本的に「どこから触っても一発でアウト」ですので「ピンセットでどこを保持すべきか?」を事前にしっかり確認しておくことが重要です。もちろん、船体に取り付けるときにも同様の注意が必要ですので、高角砲の搭載を完了するまで、引き続き緊張感をもって取り扱っていきたいと思います。


