「艦船模型スペシャル No82」掲載作例
2021年11月15日発売のモデルアート社出版「艦船模型スペシャル No82」掲載作例、1/350駆逐艦「潮」の紹介です。
本号の特集は「艦船模型の塗装にまつわる 雑学と表現方法」です。そこで私、渡辺真郎はファインモールドから新発売の1/350駆逐艦「潮」の作例を通じて、外舷色の陰影による立体感の強調や、艶の有無の使い分けなど、塗装にまつわるテクニックの数々を紹介しました。
艦首付近のクローズアップ。ディテールアップにはメーカー純正パーツを使用したほか、汎用パーツや自作技を多数盛り込み、フルディテール仕上げとしています。
艦尾の様子。乗組員フィギュアには猿島工廠の3Dプリント出力品を使用し、自作の海面ベースを取り付けてジオラマ仕立ての作例としました。
ディテールアップ工程と塗装表現をご紹介
塗装前の船体と甲板の様子。リノリウム押さえ金具やボラード、舷窓などの装備品には、汎用ディテールアップパーツを多数投入しました。
また、機銃スポンソンのブルワークなどはプラ板で再現し、ファンネルキャップなども金属線で自作しました。構造物上の手すりも純正パーツには含まれていないので、汎用パーツを複数組み合わせつつ、形にしています。
ファインモールドの特型駆逐艦は、ディテールと組みやすさのバランスが素晴らしい名作キットですが、いかんせん専用ディテールアップパーツが甲板手摺、砲身、電路だけなのが少々もったいないところ。
社外品も含めて、所謂スーパーディテールセットの発売があればと願っています。