航空自衛隊 幹部候補生学校が所在する、奈良県唯一の自衛隊施設
今回は、今年6月1日に訪問した「航空自衛隊 奈良基地」が例年開催している一般開放イベント「奈良基地祭」の様子をご紹介します。
航空自衛隊奈良基地は、昭和17年4月に開設された厚生省西部国民勤労訓練所を発祥としており、現在は関西唯一の航空自衛隊の基地であるとともに、航空自衛隊の幹部自衛官を育成する幹部候補生学校が設置されています。
基地内は保存展示機も充実しており、定期的なお色直しが行われている甲斐あって、比較的保存状態の良い機体を間近に楽しむことができます。(旧ブログに展示機の紹介記事をアップしておりますので、ご興味のございます方はご覧ください)
●奈良基地内の展示機紹介記事(令和5年度一般開放)
┗ https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-entry-2684.html
観閲式と警備訓練展示
当日は(前日までの雨天から一転して)好天に転じたこともあり、基地内はたいへんな混雑でした。厚生センターの売店や屋台も売り切れが続出する中、午後1時頃からメインイベントの開始となります。
これは、中央訓練場においておこなわれる観閲式に向けて部隊が整列している様子。エリート揃いの幹部候補生とあって、姿勢の良さには驚かされます。
観閲行進が終了したのち、警備訓練展示が実施されました。これは「基地内に不審者が侵入した」という想定で警備部隊が出動し、不審者を排除する様子を実演したものです。陸自の訓練展示と比較すると小規模ではありましたが、小銃などの空包を使用するため、大きな音に対する注意喚起もおこなわれました。
航空自衛隊創設70周年を飾る飛行展示
そしてメインイベントとなる飛行展示。今回は航空自衛隊創設70周年の節目の年ということもあり、F-15DJ2機による編隊飛行がおこなわれました。
続いてはC130。大型の期待が低空でゆっくり飛ぶ様子に、来場者から大きな歓声があがりました。
そして、純国産機の象徴ともいうべきT-4も、2機が飛来しました。
F-15DJのツーパス目は、エアブレーキ&脚&アレスティングフックなどを全て展開し、めいっぱい減速した状態で上空をゆっくりと通過してくれました。
地上展示機と、航空自衛隊のデザイントラック
メインイベントが終了したあとは、地上展示されていたUH-60Jに多くの人が集まり、人気を集めていました。その他の空自関連装備では、ペトリオットシステムも展示されてました。(UH-60Jは吊り下げ展示もおこなわれました)
さいごにご紹介するのは、この日お披露目となった、航空自衛隊幹部候補生学校のデザイントラック(ラッピングトラック)です。以前の記事で、海上自衛隊の試験艦「ASE-6102 あすか」のデザイントラックを紹介しましたが、今回の空自トラックも奈良地本の企画によるもので、車両の前では青いマスコット×2名(そらしか&ブルーホエール)が記念撮影に応じていました。
●海上自衛隊デザイントラックの紹介記事(「ASE-6102 あすか」見学記後編)
┗ https://high-geared.com/jmsdf-testship-ase6102-asuka2023-2/
右側面および後部の意匠は、このようになっています。ブルーインパルスをはじめとした空自機が揃い、各自衛隊で活躍する「人」をテーマにした募集ポスターの図案もシブい仕上がりです。
この空自デザイントラックは、奈良市北ノ庄に所在する「フジトランスポート株式会社」が運航しているもので、一般道や高速道路上などで見かける可能性もあるので、ぜひ注目していきたいと思います。
●フジトランスポート株式会社
┗ https://www.fujitransport.com/
当日は息子が落とし物をするハプニングがあったのですが、親切な方に届けていただきまして感謝申し上げます。
基地内では陸自車両の展示やグッズショップなどの出店、手作り飛行機教室や音楽隊の演奏なども併催されており(好天も相まって)たいへんな賑わいでした。(公式発表では、約8000名もの来場があったそうです)
次回はCHERRY&ANCHOR入荷情報をお知らせします。