1/700強襲揚陸艦「LHD-1 ワスプ」製作記の途中ですが、今回からは前後2回構成にて、昨年7月16日に大阪府堺市の堺泉北港で開催された、試験艦「ASE-6102 あすか」特別公開の参加記をご紹介します。
当イベントは、2023年7月17日に開催された「自衛隊フェスタ in 大阪2023」の前日に企画されたもので、奈良地本の防衛モニターを務める妻の家族枠で参加させていただきました。
「ASE-6102 あすか」船体外観

試験艦「ASE-6102 あすか」は1995年、海上自衛隊の艦載兵器実験艦として住友重機械工業 浦賀造船所にて建造されました。同型艦はなく、奈良の地名を冠した海自艦としては唯一の存在です。

試験艦「ASE-6102 あすか」、艦首右舷側よりの全景。大型のバウソナーを備えているため、他の汎用護衛艦より大きく突き出したアンカーレセスが目立ちます。この艦は、電波兵器の運用試験や砲熕兵器の実用試験に使用されることから、時期によって艦容が徐々に変化していく点が特徴です。

艦橋構造物の見上げアングル。垂直に切り立った壁面とトラス構造のメインマストには、どことなく懐かしさを感じます。

いっぽう、艦橋後部はドーム形状となっており、フェーズドアレイレーダーの取り付けスペースが確保されています。この艦橋形状は「あすか」特有の外観上の特徴といえそうです。
「ASE-6102 あすか」艦内見学 前編

甲板上の見学は、艦首錨鎖甲板とヘリ格納庫などをご案内いただきました。艦橋直前の試験発射用VLSは既に取り外されており、この公開の直後となる2023年秋には海自初となるレールガンの洋上発射試験を実施しました。(写真は係留関連装備の説明を受けている様子)

艦内の様子。そこかしこに配管や消火設備、応急材などが並んでいますが、通路も広く、天井も高いので子連れでも安心して通行できます。

医務室の様子。ここでは海自の看護師の方から艦内の医療についての説明がありました。船には医師は常駐していないため、重傷や重病者が出た場合には陸上の医師と連絡を取りつつ処置をおこない、状況によってはヘリによる搬送もおこなわれるそうです。

艦橋内の様子。ここには総舵輪や羅針儀などが据えられており、通常の護衛艦とほぼ同じレイアウトとなっていました。続いては、居住区のご案内に進みます。

試験艦「ASE-6102 あすか」といえば、過去にイカロス出版誌の作例で「DD120 しらぬい(当時未就役)」を担当したさい、当時はまだ公開されていなかった潜望鏡監視レーダー【OPS-48】のアレイ形状を調べるため、試験時の実艦写真と睨めっこをした思い出があります。
次回は試験艦「ASE-6102 あすか」見学記の後半に加えて、「あすか」をモチーフにした海上自衛隊の広報用トラックも併せてご紹介します。