2024年12月現在、業務の方はメディア掲載作例の製作に集中しているため、今回もストック記事として、プライベートのカーモデル製作記をご紹介します。
今回ご紹介するのは、フジミの1/24「ポルシェ911 カレラ2 カブリオレ」で、今年5月の静岡ホビーショー モデラーズクラブ合同展示会への出展を目的に製作しました。
「ポルシェ911」シリーズの歴史は既に半世紀を越えていますが、このモデルは通称「964」と呼ばれ、1989年から1993年にかけて販売されました。キットも実車が現役の時に発売されたもので、当時、中学生だった私がカーモデルの挑戦初期に製作した思い出があり(当時を振り返る目的もあって)敢えて完全素組に拘って仕上げてみました。
シャシーと内装のパーツはとてもシンプルです。フジミのポルシェといえば、エンスージアストシリーズのイメージが強いですが、このキットはプロポーションのみのスタンダードな構成ですので、気軽に挑戦できるのがウリです。
約30年前のキットとあって、デカールは黄ばんでましたが、天日干しである程度まで復活できたので、リキッドデカールフィルムで補強して使用しました。
ボディ塗装の下処理として400番のサンドペーパーでパーティングラインを落とし、スジ掘りを深くしている様子。パーティングラインはフロントフェンダー上部のものはかなり目立ちますので、ここだけでも綺麗に処理しておくと見栄えが断然良くなります。
リアフェンダーのパーティングラインはパネルラインに沿っていてそれほど目立ちませんが、こちらも(表面処理を兼ねて)軽くサンディングしておきました。
赤成形のプラは透過性が強いので、まずはガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を全体に吹いて黒立ち上げとしました。この時点で、フェンダー周りのサンディング痕は800番のサンドペーパーで均し、全体を1000番のペーパーで整えました。
続いてグレーサフを軽く重ねて発色を上げ、再び1000番のペーパーで全体を磨き、本塗装に備えます。
中学時代のカーモデル製作環境は「ボディのみ缶スプレー」+「シャシー&内装はエナメル塗料の筆塗り」というものだったのですが、このポルシェは白内装とあって、インテリア塗装が美しく仕上らず、悔しい思いをしました。
製作環境が格段にレベルアップした現在、同じキットががどのような仕上がりになるのか? 自身も興味津々の製作となりました。