本日、2024年11月15日、モデルアート社出版「艦船模型スペシャル No94」が発売となりました。
「艦船模型スペシャル No94」掲載作例
特集記事は「甲板上に紡ぐ物語」ということで、艦船模型を演出する搭載物の魅力の数々を紹介した号となっております。
当工房代表、渡辺真郎は、実質的な【大和型戦艦の主砲塔運搬艦】として建造された、給兵艦「樫野」(ピットロード)の運用風景を、港湾ジオラマとして製作しました🙂
「樫野」本体はフルハルモデルとして製作
作例の主役ともいえる「樫野」は、船底パーツを省略することで洋上モデルとしても製作可能ですが、今回は船倉の深さを活かすべく、敢えてフルハルモデルのまま情景モデル化しております。
模型店で入手可能な資材で作る港湾ジオラマ
以前、港湾ジオラマの連載記事を書いていた時は、建築物のスクラッチ工程をメインに紹介しておりましたが、今回の記事では敢えてプラモデルメーカーから発売されている建物キットや資材をチョイスしました。「これから港湾ジオラマに挑戦したい!」という方にも参考になる誌面を意識しましたので、ぜひ参考にしていただけましたらと思います。
岸壁に配置された46cm三連装主砲塔は、ピットロードの「樫野」に付属しているパーツを分割し、再構成しました。ハンマーヘッド型クレーンは、ウォーターラインシリーズの一作として昔からお馴染みの「クレーンセット」を使用し、主砲身を船首の船倉に積み込んでいる様子を情景化しています。
「艦船模型スペシャル No.94」では、他にも鳶色の会の「けんちっく」さんこと、秋山敏郎会員による1/350航空母艦「CV-8 ホーネット」のB25満載の作例が掲載され、大きな見所となっております。もちろん、その他のライターの皆さまの作例や連載記事なども非常に充実の内容となっておりますので、艦船や模型ファンの皆さまはぜひご覧ください。
私はこれまで、模型雑誌で合計110作程度の作例を担当して参りましたが、今回の「樫野」製作へのモチベーションは、恐らくトップ3に入るレベルだったと思います。
港湾ジオラマ製作もかなり久しぶりとなりましたが、この作風が自分には合っている気がするので、今後もなにかしらの機会を設けて、ジオラマ製作も続けていければ――、と考えております。