本日は2025年最後の公式ブログ更新ということで、今年一年に製作した模型作品、全26点を振り返ります。
2025年の模型誌作例
今年の模型誌掲載作例は、私の著作2冊目となるモデルアート社「1/700艦船模型 実践工作テクニックガイド」掲載の1/700戦艦「扶桑」1隻のみですが、ビギナーから上級者を目指す方に向けての指南書ということで、非常に有意義な製作となりました。

1/700戦艦「扶桑」(アオシマ)
モデルアート社の「1/700艦船模型実践工作テクニックガイド」の巻頭作例として製作。素組みの作品を端正に見せる注意点などに留意しつつ、丁寧に仕上げました。
1/350艦船模型作品
1/350艦船模型は計3隻で、うち二隻は日本海軍大型艦。もう一隻はロシア潜水艦で、お客さまより豊富な資料をお送りいただいての製作となりました。

1/350航空母艦「翔鶴」(フジミ)
フジミのデラックス版キットに、姉妹艦「瑞鶴」用のディテールアップセットとナノドレッドパーツを組み合わせ、艦載機はハセガワパーツにてフル編成にしました。
飛行甲板は伸縮接手を自作、木甲板の色調差異を塗装表現しています。

1/350重巡高雄「鳥海」(アオシマ)
アオシマキットをベースに、アオシマ純正エッチングパーツと、高雄型用共通手摺りを組みました。オーソドックスなディテールアップ仕上げで、ミュージアムモデル的な清潔感を重視しております

1/350原子力潜水艦「トゥーラ デリフィン デルタIV型」(ホビーボス)
ホビーボスのキットをベースに、お客さまからお送りいただいた資料の内容を各部に反映。台座の色合いや仕様なども、お客さまのご希望に合わせたものとしました。キットは合わせ目が多く出るので、徹底的に処理しています。
1/700艦船模型作品
1/700艦船模型は、今年は大和の当たり年でした。ピットロードベースの2作はいずれもフルディテールで、ポントス版は実質的に1/350版を越える作業量となり、1/700としては当工房でも屈指のパーツ点数を組み上げました。その他、日本艦船のフルハルモデルは船体上下の合わせ目処理に注力し、英国戦艦、戦後の米海軍艦艇など、バリエーション豊富な一年でした。

1/700戦艦「大和【最終時】」(ピットロード)
艦船模型製作代行にて製作。ピットロードの大和は通算5作目で、純正パーツとシップヤードワークスのセット、更にはアドラーズやナノドレッドの各パーツを大量投入。木製台座付きの高級仕上げとなりました。

1/700戦艦「大和【就役時】」(ピットロード)
艦船模型製作代行にて製作。ピットロード版は通算6作目で「就役時+フルハル」の組み合わせは初です。純正ディテールアップセットとファインモールドの電路&武装、バンカースタジオのマスト等を使用しました。

1/700戦艦「大和【最終時】」(ポントスモデル)
インジェクションランナー7枚、金属製パーツ229個、エッチングパーツ4枚、木製甲板シート1枚という膨大なパーツ構成のフルキットを製作。社外パーツは使用せず、概ねキットパーツのみで仕上げました

1/700戦艦「扶桑」(フジミ)
昭和13年時のフルハルキットと昭和16年時の特シリーズキットをニコイチし、昭和16年時のフルハルとして製作しました。
純正エッチング、木製甲板、アドラーズ砲身、ナノドレッドパーツを組み込み、空中線なしの仕上げとしております

1/700重巡高雄「高雄」(フジミ)
フジミのフルハルキットをベースに、バンカースタジオの前部艦橋と前後マスト、主砲塔などを使用し、純正エッチング、ナノドレッドパーツなどを組みまわせました。
お客さまのご要望で空中線なしの仕上げです。

1/700航空母艦「CV-63 キティホーク」(フジミ)
艦船模型製作代行のご依頼を頂き、フジミキットを製作。26年落ちのデカールに手を焼きつつも、違和感がない程度に貼りあがりました。素組みではありますが、実艦の魅力が伝わる仕上がりです。

1/700巡洋艦「CG-52 バンカーヒル」(ホビーボス)
艦船模型製作代行のご依頼にて、フライホークの豪華版を製作。フルエッチング&真鍮パーツ、3Dプリントパーツの使用にて、1/700としては非常に入ディテールな仕上げとなりました。

1/700巡洋戦艦「HMS フッド」(フライホーク)
艦船模型製作代行のご依頼にて、フライホークの豪華版とアーティストホビーのスーパーディテールセットを組み合わせました。キットはランナー枚数40枚以上の膨大なパーツ点数となっており、製作前の事前準備が肝心でした。

1/700戦艦「HMS アイアンデューク」(フライホーク)
艦船模型製作代行のご依頼をいただき、豪華版キットをベースに艦橋の年代設定変更をおこないました。ディテールアップは豪華版付属パーツに加えて(コンブリック用)のアーティストホビーパーツを投入しています。
1/35 AFV作品
AFV作品は、陸上自衛隊からの公式のお取引として、広報用のRCタンクを製作しました。ディテール的にもメカニズム的にも安心のタミヤ製とあって、個人的にも一台、所有しておきたい魅力的なキットでした。

1/35RCタンク「陸上自衛隊 10式戦車」(タミヤ)
タミヤのミリタリーミニチュアシリーズにRCシステムをセットしたキットを、自衛隊地本からのご依頼にて2台製作。走行以外に砲塔の旋回&砲身俯仰などのギミックも楽しめ、電源も単4乾電池という手軽さがウリです。
1/700 商船模型作品
商船模型の製作代行は、20年以上前から私のブログをご覧になっている客船好きのお客さまからのご依頼で、1/700「RMS オリンピック、タイタニック」の姉妹を製作しました。キットは最新のホビーボス製で、中程度のディテールアップでも充分に見応えのするディテールが表現されており、これも個人的にいつか製作したいと思わせる、面白い製品でした。

1/700ホワイトスターライン「RMS タイタニック」
船舶模型製作代行のご依頼にて、ホビーボスキットを製作。フルハルモデルを洋上化し、ディテールアップには、レインボーモデルのアカデミ用エッチングパーツと汎用パーツを併用しました。

1/700ホワイトスターライン「RMS オリンピック」
船舶模型製作代行のご依頼にて、ホビーボスキットを製作。キットは第一次世界大戦時の徴用船仕様でしたので、武装解除と塗装替えにて、1913年頃の姿に改修しました。
1/200 旅客機模型作品
今年は新たな趣味として、以前から興味を持っていた旅客機モデルに手を出しました。まずはハセガワ製のANA機が2機完成。来年も引き続き、年2作くらいの製作ペースを目指したいと思います。

1/200「ANAボーイング737-800」(ハセガワ)
1/200「ANAボーイング777-300ER」(同上)
「737-300」はストレートに製作し、「777-300ER」は窓を埋めるなどの、多少の加工をおこないました。ANAカラーは737が調色、777がガンダムカラーの流用ですが、並べても違和感がない程度に仕上がりが揃ってくれたと思います。
1/24 カーモデル作品
カーモデルは、今年の奈良模型愛好会のカーモデルのテーマとなった「ミノルタカラー」の車両として、ハセガワの88Cを製作。フジミのアルテッツァは実車イベントへの出展用に製作を続けていたのですが、今年は比較的順調で、2台が完成しました。

1/24「ミノルタトヨタ 88C」(ハセガワ)
2019年にハセガワから再販されたル・マン仕様を製作。ミノルタカラーはMr.カラー34「スカイブルー」に5「ブルー」を3割ほど加え、最後にGX5「スージーブルー」を少量投入。良い色に仕上がりました。

1/24 「SARD アルテッツァ」(フジミ)
レジン成形の前後バンパー&サイドステップと、メタル製のGTウイング、プラ製ホイール(TE37)が付属したキット。手を入れた箇所は車高の変更みですが、思いのほか好バランスに仕上がってくれました。

1/24 「A’PEX アルテッツァ」(フジミ)
キットはノーマル車にデカールを追加したのみでしたので、マーキングのみを再現した【街乗り用レプリカ】のイメージで仕上げました。ホイールやシートもノーマルですが、黒赤への塗装変更でそれらしく仕上がったと思います。
キャラクターモデル作品
キャラクターモデルは、もうかれこれ何年も作りたくてウズウズしていた、ハセガワのマクロス要塞艦(劇場版)をようやく完成させることができました。展示台も上手く自作でアレンジすることに成功したので、ゆくゆくは強攻型を完成させて、2隻並べての展示を目指したいです。
ハセガワキット+純正エッチングパーツの組み合わせです。塗装もメーカー指示のまま、特段のひねりもなく製作しましたが、充分に見応えのある仕上がりとなりました

今年は27作品が完成しました。これも、製作ご依頼をいただけるお客さまと、奈良模型愛好会などの製作を共にしてくださる模型仲間、そして当ブログや展示会などをご覧頂いている皆さまのおかげと、心より感謝申し上げます。
2026年最初の製作は、1/350戦艦「大和」を予定しておりますので、またブログでご覧いただけましたら幸いです。
次回更新は1月5日の予定です。今年もたいへんお世話になりました。皆さま、よいお年をお迎えください。
年末年始も製作代行は随時、受付中! 返信は最短で2026年1月5日以降となりますが、よろしくお願いいたします。
2026年もモデルファクトリーハイギヤードをよろしくお願い申し上げます。


