艦船模型製作代行のご依頼をいただき、オレンジホビー1/700航空母艦「CV-41ミッドウェイ」を製作しております。
今回からはいよいよ船体の製作です。キットの船体はレジン成形ということで大きな湯口が付いていますので、まずはこれらをカットしました。
湯口のカットはエッチングソーが便利です。ここではハセガワ トライツールのエッチングソーを使用し、少し離れたところを狙いました。
続いて、超音波カッターでもう少し近い所を狙い、最後にスティックヤスリで仕上げます。
飛行甲板側には、内壁に沿うように残された湯口がありますので、これらは出っ張った部分をエッチングソーでカットしたのち、彫刻刀とヤスリで地道に削りました。
また、船体に対して飛行甲板が少し左に向けて沿っていましたので、ドライヤーで加熱して軽く修正しました。それでもエレベーター付近はかなり嵌合がタイトでしたので、写真の赤丸部分の天蓋モールドを1mm程度削って船体にフィッティングさせています。
これでなんとか、飛行甲板が船体にハマりこむようになりました。艦首のスキージャンプ付近は、甲板が船体側のアールに合っていなかったので、接着のタイミングでクランプなどを使って沿わせました。
続いては、アクリル台座への取り付けです。幸い、キットの船体には最初からナットの取り付け場所が確保されていましたので、今回はこの六角穴を利用しました。
ナットの取り付け位置は計3カ所で、各々、格納庫の開口部から見えない箇所に設定されているのが助かります。写真のアクリル台座は、特注ケースの台座も兼ねたもので、5mm厚の黒アクリル製です。
大型レジンキットの宿命とはいえ、船体と甲板のフィッティングはあまり良好とは言えなかったので、少々苦労しましたが、これで船体の下処理が完了しました。次回は具体的な製作に取り掛かります。