艦船模型製作代行のご依頼をいただき、オレンジホビー1/700航空母艦「CV-41ミッドウェイ」を製作しております。
長く続いた製作記も、今回がいよいよ最終回となります。艦橋製作の後編となる今回は、マスト上部の製作をご紹介します。この写真は、各種レーダーのスポンソンとクロスツリーの様子で、塗り分けは接着前に個別に済ませておきました。
接着はほどんどイモ付け状態となるので、ゼリー状瞬間接着剤で仮止めしつつ、液状瞬間接着剤を流して充分に補強しています。
レーダーは、レジンパーツ単体のものとレジン+エッチング、エッチング+エッチングなど、様々な構成となっています。これらはスポンソン&クロスツリーなどを同様に、先に組み立てと塗装を済ませておきました。
艦橋後部に取り付け櫓も組み立て前に塗装し、内部にハマりこむ中層階も全てデッキ色にて塗り分け済みです。
メインマストに各種レーダーを取り付けた様子。この段階で艦番号などのデカールの貼り付けも完了していますが、艦橋側面の細やかな足場やレーダーなどは、破損防止の観点から取り付けは最終工程に回しました。
船体への設置を終えた艦橋構造物。空中線はモデルカステンのメタルリギング0.1号で再現し、ガフには星条旗を掲揚しました。
最後に製作した装備品はクレーンです。主要部はレジン成形、足場と手摺がエッチングという構成で、これらも水平部はデッキ色で塗り分けてから組みました。
クレーンの接着を終え、いよいよ「CV-41 ミッドウェイ」らしい低く構えたシルエットが見えてきました。
最後は、アンテナマストの取り付けです。これらは全てエッチングで構成されており、基部とアンテナ本体の2パーツを組み合わせました。
ようやく完成を迎えた、1/700航空母艦「CV-41 ミッドウェイ」全景。ニミッツ級よりは少しばかり小ぶりですが、フルレジンならではの塊感のある造形は非常に魅力的です。
2024年現在、プラキットではいまだ発売されていない艦ということもあり、1/700ではたいへん貴重となる「CV-41 ミッドウェイ」。次回はいよいよ完成写真紹介です。