艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ホビーボスの1/700強襲揚陸艦「LHD-1 ワスプ(WASP)」を製作中です。
艦載機の次は甲板作業車を製作します。今回、メインで紹介するのは、オレンジホビーのN07-135「ヘビーリフトクレーン」の工程です。
オレンジホビーの「ヘビークレーン」のパーツ全景。車体とキャビン、車輪にはレジン成形のパーツが用意され、これにエッチングのフレームとケーブルを取り付ける構成です。
これはフレームを組み立てている様子。エッチングは非常に柔らかく、注意しないと折り曲げ部分以外の箇所まで曲げてしまいがちですので、両手にピンセットを一本ずつ持ち、慎重に曲げていきました。
内部にレジン成形の車体を収めた様子。この手のディテールアップパーツには多いトラブルではあるのですが、レジンパーツが収縮してエッチングと合わない問題が生じており(エッチング側の)車軸部分を切り欠くなどの小加工を必要としました。
続いてキャビンとラッタル&足場、リールなどを取り付けて、車体の基本部は完成です。
次はジブの取り付けに進みますが、その前にケーブルを取り付けます。これは1台分のケーブル用パーツ全景で、計18パーツを0.4mm径の真鍮線に通しつつ固定しました。
ケーブル用のパーツが計18と記載しましたが、実際にはリールの外枠のパーツは単体ではうまくハマらなかったので、2分割することで計28パーツに増えました。写真左側が、28パーツを組み上げたケーブル部で、右側はレジン製のジブ&車体に取り付けた様子です。
車輪は1輪あたり、ゲート処理が3カ所必要になり、思いのほか手間がかかりました。なお、タイヤの塗り分けは車体とは別におこない、ケーブル類は筆塗りにて仕上げています。
製作数は2大。パーツ数は1台分につき、計48パーツとなりました。
その他の甲板作業車は、キットパーツの素組みです。これで搭載品の製作は、全て完了となりました。
オレンジホビーのヘビーリフトクレーンは少々、難易度の高いパーツでしたが、メリハリの効いたディテールで飛行甲板をシャープに演出してくれそうです。次回からは、いよいよ船体の製作ですが、その前に実艦見学記を前後二回に分けてご紹介します。