艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ホビーボスの1/700強襲揚陸艦「LHD-1 ワスプ(WASP)」を製作中です。
今回からはいよいよ上部構造物の製作に入ります。ホビーボスのキットは、艦橋構造物に一体成型パーツが多用されていますが、完全な一体というわけではなく(板パーツも含めて)それなりの部品点数の組み上げが必要になります。
艦橋主要部をある程度、形にした様子。煙突やブルワーク、指令所やスポンソンの一部は、水平&垂直面の塗り分け工程の都合上、接着を後回しにしました。
全体に黒サフの下地を吹いたのち、まずは水平面に外舷色のMr.カラー308番を重ねてマスキングし――、
デッキ色の308番を塗ってマスキングを剥がします。細かい部分には筆のタッチアップも加えていますが、概ねエアブラシ吹きのみで塗り分けが完了しました。
各パーツを組み上げ、デカールを貼った様子。窓は艶消し黒で着色し、レドームの塗装には、ガイアノーツのサーフェイサーエヴォのグレーを使用しています。
別アングル。煙突周りのラッタルなど、エッチングへの切り替えを行う箇所は、あらかじめモールドを切削しておきました。
続いて、手すりおよびラッタルのエッチングパーツを取り付けた様子。これらはエッチング板から切り離す前に塗装を済ませておき、切り出し&接着後にゲート跡をタッチアップしました。
手摺エッチングを取り付けた艦橋を船体に仮置きした様子。ここまで、艦橋の製作記事前編を駆け足でご紹介しましたが、この作業には実際には2日半ほどの時間を要しました。
強襲揚陸艦の艦橋構造は意外と入り組んでいて、塗り分けやエッチング取り付けなどにはかなりの手間がかかりますが、平坦な甲板上にあって丁度良い見せ場でもありますので、なるべく丁寧な作業を心がけております。
次回は、CHERRY&ANCHORへの艦船模型作品の入荷情報をお知らせします。