艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
今回は「F-14D トムキャット」製作記の最終回です。これは前回までに機体を「士の字」に仕上げ、下回りのエッチング取り付け前の処理を終えた状態です。
これは水平尾翼を取り付けている様子。F/A-18などとは異なり、F-14の垂直尾翼は斜めではなく、ほぼ垂直に付いている点が特徴です。
垂直尾翼は1機に付き2枚ずつ備わるので、左右を間違えないように気を付けつつ、パーツ切り出し&ゲート処理を行いました。
かなりの時間がかかってしまいましたが、無事に32機の垂直尾翼を取り付け、エッチング取り付け前の処理は全て完了しました。
続いては脚パーツのエッチングへの切り替えです。これはビッグブルーボーイのパーツで、機首側の主脚と前輪の部分です。(写真左が組み立て前、右が組み立て後)
このパーツはキットのプラパーツ用の取付穴を使用するので、ゼリー状の瞬間接着剤を多めに盛り、隙間を目立たせない程度に埋めながら取り付けました。
そしてはこちらは後部の脚と後輪のパーツで、こちらも(前輪同様)脚カバーは一体となっています。
3カ所の脚とタイヤを取り付けた様子。プラパーツとは比較にならない精度となり、下面のディテールが非常に引き締まりました。
無事に取り付けを完了した、F-14Dの全景。脚パーツの処理と取り付けは全96カ所にのぼります。
現用機の脚パーツをエッチングに換える際には、どこか一カ所でも高さにズレがあると機体が傾いてしまうので、高さ調整には非常に気を使いました。特に苦労したのはS-3BとF-14D、SH-60で、中でもF-14は機数が多いだけに、仕上がりのレベルを整えるのに苦労しました。
これで機体の組み立てとディテールアップは概ね完了したので、続いては塗装とマーキングの作業に進みます。