艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
今回は艦載機の塗装編の前編として、「EA-6B プラウラー」「S-3B バイキング」の塗装工程を紹介します。機体パーツのクリアー成形を活かすため、今回はキャノピー部分の塗り残しを行いました。(これはEA-6Bのキャノピーの処理の様子)
「S-3B バイキング」のキャノピーも、同様に処理しました。使用したのは、グッドスマイルカンパニーのMSS-50「マスクゾル」です。
ゾルが完全に乾燥したタイミングで、下地塗装のガイアノーツGS-03「サーフェイサーエヴォ ブラック」を吹きました。これは透け止めの目的以外に、コクピットの内部塗装も兼ねた処理になります。
機体色の上塗りには、Mr.カラーC307「グレー FS36320」を重ねました。このカラーは意外と隠ぺい力が強いため、黒下地の上に直接吹いても綺麗に発色してくれます。
デカールは、お客さまからキット付属ぶんを2枚お送りいただきました。
デカール貼り付けの様子。EA-6B、S-3Bともに(入数の関係でロービジで揃えることができなかったため)ハイビジ仕様が2機ずつ加わりました。
機体下面の様子。タイヤに黒塗装を施し、エッチングの脚パーツのシャープさも際立ちました。さいごに艶消しクリアーを吹いてデカールをコーティングしたのち、キャノピーのマスキングを剥がして艦載機は完成となります。
こうして、ようやく艦載機の一部が完成しました。これは「EA-6B プラウラー」の完成写真。
そして、こちらは「S-3B バイキング」の完成写真です。この機種は、エンジン前のインテークのエッチング表現が見どころです。
艦船模型はほとんどの部分が艶消しになりがちですので、キャノピー部の透明プラの塗り残しは、艶感のワンポイントとして効果的です。